おひさまの日記
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2003年04月22日(火) |
現実世界を生きようよ! |
私の友達が、ある人にいきなりオーラの状態をリーディングされて、 「あなたのオーラ、小さいし、ちょっとまずいわよ。 健康管理しないと危ないから、きちんとしてね。 ちゃんと睡眠取ってるの?」 みたいなことを言われたそうだ。 ものすごく不愉快だと言っていた。 頼んでもいないのに、いきなり自分のオーラを見られて、それを説明されて、 相手は見て説明したことで何かそれに責任を持つの?って。 彼女は不安になっただけで、いいことひとつもなかったと言う。
もし、その人が 「眠そうね。 疲れて見えるから、ゆっくり休んでね」 と言ったらどうだろう? 「ありがとねぇ〜」と嬉しくなって終わってただろうにねぇ。
別の日、友達がまたその人に会うと、 「あら、今日はオーラがきれいね」 と言われたそうだ。 彼女の言葉をそのまま使うと、 「てめーには私という肉の塊は見えないのか!?」と思ったそうだ。 そのメールを読んで大ウケしてしまった。 肉の塊、ホントそうだよねぇ。
私達が誰かに会った時、 「オーラが素晴らしくてあなたはスゴイわ」 「まぁ、きれいな色のオーラをしてるわね」 そう言うだろうか? 「エネルギーが滞ってるわ、疲れてるのね」 「オーラが赤いわ、怒ってるのね」 そう言うだろうか?
もし、そう言ったとしたら、それは素敵な表現? 私個人は、なんか「ん?」と思う。 「あなたと話すと元気になる」 「あなたといると楽しくなる」 そんなふうに伝えた方が素敵じゃないかなぁ、って。 「疲れてるね〜」 「何かやなことあったの?」 とかって。
もちろん、その人の状態がオーラに反映されているのは明白だけど、 でも、そういう目に見えないものは、 オナラすると見えないけどクサイのと同じで、 間違いなくそこにあるんだけど、すべてじゃなく、かつ、流動的だと私は思ってる。 太陽の角度が変われば私達の影の長さが変わるように。 オーラは私達の何かの情報を反映しているに過ぎない。 それがすべてなら、私達は肉体など必要ない。 オナラする度に、 「まぁ、今の音色は繊維質の多いものを食べた時のものね」 「あら、この臭いは肉を食べた臭いね、しかも松坂牛ね。 でも食べ過ぎよ、いけないわ」 とか言われたどうよ?(笑) オナラなんか、聞こえない、臭わない、フリしてあげるのがやさしさぢゃん(爆)
ドクターが、仮に、オナラでその人の健康状態を判断するような場合、 (そんな場合なんてあるのか!?笑) そういう判断や認識は必要だろうし、 同じく、ヒーラーなんかが、 その人の状態の判断に必要だからそれを見たり口にしたりもするだろう。 でも、普段は、オナラが自然現象で気にならないように、 オーラだのエネルギーだの、魂だの、そんなの気にしなくていいんじゃないかなぁ。
あたりまえにそこにあるものほど、 本当は気にならないし、いちいち目にも止めないと思う。 私達は道ばたに映る自分の影をいちいち気にするだろうか? そういうのが見えたりすることがステイタスに感じられるうちは(無意識にでも)、 きっと、私達は傲慢なのだと思う。 それらはひとつの知識や判断材料なのであって、すべてではない。 それらを媒体として何かを知ることよりも、 それらが見えること自体に執着してしまうと、 どっかで何かが狂う気がする。
それを、その友達みたいに、逐一見て報告されるってのかなり辛いよねぇ。 もし、私がそうされたらイヤだねぇ。 そんなんいらねーよ、あっち行けホイホイだよ。 もっと、こうなんて言うのかな、 天気がいいねとか、空が青いねとか、子供のケツが青いね蒙古斑とか、 心からそういう話ができたら素敵だよね。
トイレでおしり出しながら、オーラが、魂が、カルマが…と考える人はいないだろう。 ああ、便秘なのは私のエネルギーが滞って…腸にネガティブな感情が溜まって… 仮にそういう人がいるとしたら、 「水分をいっぱい取って、繊維質の多いもの食おうよ」と言いたい。
昔、あるテレビ番組で、浮かばれない霊に憑かれた人のことをやってて、 その人が憑いた霊を払ってもらい、最後に助けてもらった霊能者にこう言われていた。 「あなたは何でも霊や見えないもののせいにしている。 あなたの中にある現実の問題を見ていない。 だから、霊が憑くのです。 確かに霊は存在して、人に憑くこともありますが、 あなたのような人に憑くのです。 あなたは、自分の中にある問題をそういうもののせいにせず、 まず、自分自身をしっかり見つめて、 自分で解決することから始めなけれなりません。 そうでないと、何度でも霊はあなたに憑きますよ」
私は、その霊能者を本当に素晴らしいと思った。 そういう人がそういう仕事をするべき人なのだと思った。 すごくカッコイイと思った。 まさに現実を生きてるんだな、と。 霊能力という非現実的な力を現実に調和させることができている素晴らしい人なのだと。
基本はいつも「私という肉の塊」でいたいと思うよ。 現実世界を生きようよ!ってさ。
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