おひさまの日記
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2003年05月23日(金) 自分の中の相反するふたりの自分

今日のある出来事で、自分の中に相反するふたりの自分が同時に存在し、
仲良く共存していることに気付いた。

保育園が終わった後、アンナや他の子供達が園庭で遊んでいた。
ひとりの男の子が、女の子達を追いかけて、砂を投げ付けていた。
アンナも髪や口の中まで砂だらけになり、逃げ回っていた。
最初はやさしく「やめようね〜、みんなイヤがってるよぉ(^^)」と声をかけた。
でも、男の子はやめない。
むむむ、と思いつつ「やめようね〜(;^^)」と、一応やさしく言う。
それでも、男の子はやめないどころか、一層激しさを増す。

………。

「やめろっつってんだろが!
 みんなイヤがってんだよっ!(メーー)」
怒鳴った。
男の子はやめた。
で、走り去っていった。

少しして、その男の子と一緒に女の子を追いかけ回していた男の子が来て、
「オイ、どうすんだよ、○○○泣きそうだぞ。
 お前が怒ったからだかんな!
 どーすんだよ!?」
私は答えた。
「みんなやめてって言ってたよね。
 いけないことをしたからやめるように言ったんだよ。
 怒られることをしたんだから、仕方ないよね」
それでも、私に抗議したもうひとりの男の子はものすごく不満なようで、
しばらく私に悪態をついて去っていった。
一瞬、刺そうかと思ったよ(爆)

私はふかーくため息をついた。

私の中では、
『いいんだよ、あの時止めなかったら女の子みんな泣いちゃったよ』
という声と、
『黙って見てれば他のママ達に誤解を受けることも嫌われることもないのに、バカ』
という声が、ステレオタイプでわんわん鳴っていた。
どっちも私の本心だった。

いいんだ、いいんだ。
人のウチの子でも、必要な時は叱っていいんだ。
見て見ぬふりをする人が多い中、よくやったじゃないか。
そう思う自分もいる。

なにやってんだよ。
そんなことしたら、あの人よそのウチの子怒鳴って、
感じ悪いわねー、とか言われちゃうぜ。
そう思う自分もいる。

砂をかけていた男の子のママは顔見知りで、決して悪い関係じゃなかった。
でも、これで嫌われちゃうのかなぁ、と考えると、ものすごく怖くなった。
アンナちゃんのママってさぁ、と、噂広めたりするのかな、と考えると怖さ倍増だ。
ま、その辺は、完全に私の憶測による不安の世界なんだけど。
やっぱり怖い、人に嫌われるのは。
そして、人の噂の怖さもある。
人は反応の生き物で、常に本能での反応を真実と受け止めてしまう。
そのニセの真実が噂に乗って暴走するのが、人の世では常だからな。

んふふふふふ…

自分でよしと思って何かをする自分と、それを禁める自分、
そのふたりが同時に存在し、わぁわぁやってるのが、なんか、面白かった。
いつでもそうだ。
私の中には相反するふたりの自分が存在する。
今日、改めてそれを見た気がした。
そして、そのどちらの自分も可愛がっている自分も発見した。

誰でも、いつでも、そうだ。
自分の中には大体いつも相反するふたりの自分が存在する。
どっちも本当の自分だ。
そして、それがフツーなんだよな。
どっちか無視すると、意味不明で片寄った行動しちゃうんだよな。
だから、相反するふたりと、
それを離れた所で眺めてるさらにもうひとりの自分がいるのがちょうどいい。

ま、今日の件は、なるようになるかぁ。
とりあえずそう考えておくようにした。
まだ心の片隅で、不安でちぢこまってる私もだっこしながら。

見えないって言われるんだけど、
私、ケッコー小心者なのよね、やることは無謀だったりするんだけど。
それも、相反するふたりの自分、
つまり、そのふたりが組合わさってこの私なのかと、改めて思ったりしたのだった。
ちょっと嬉しかった。
どっちの自分も好きになれた。

じゃあ、あのガキんちょに感謝だな(笑)

この、相反するふたりの自分が、真っ向から対立してると、
自己否定や自己嫌悪になるのかもな。


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