おひさまの日記
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2003年12月26日(金) メラニーに愛と感謝を込めて

今日、1日遅れで、
本当に素晴らしいクリスマスプレゼントを受け取った。

それは、もう何年も連絡を取っていなかった友達からのクリスマスカード。
私はポストの中に彼女からの封筒をみつけた時、
思わず「信じられない!」と叫んでしまった。
だって、もう二度と連絡は取れないと思っていたから。

彼女はメラニーと言って、アメリカのユタに住んでいる。
私が中学生の頃始めた海外文通の相手だ。
当時、英語も大してできないのに、
海外文通の本にある例文をいくつも組み合わせて必死に英語の手紙を書き、
もらった返事を辞書と首っ引きで訳して、
また例文を組み合わせた返事を送ったものだった。
彼女は私のしっちゃかめっちゃかな英語の手紙にも懲りず、
いつもとてもあたたかい返事をくれた。
彼女との文通が私の最大の楽しみでもあった。

何年も文通を続け、それぞれが大人になり、
お互いの環境が変わったり、引っ越したりで、だんだん疎遠になった。
そして、やがて、まったく連絡を取らなくなった。

ある時、急に思い出して彼女に出した手紙が転送不可で戻ってきた。
もうすでに引っ越して長い時間が経っていたらしい。
とても悲しかった。
連絡は取らなくても、いつも心のどこかで思い出す大切な友達だったから。

その後、何年もの月日が流れ、
アメリカに、名前や生年月日、家族構成、最終住所等で、
人を捜せるシステムがあることを知った。

私は、たおを介して彼女についてのあるだけの情報を伝え、
ひとつの住所を手に入れた。
祈るような気持ちでそこに手紙を出した。
1か月経ちあきらめかけた頃、メラニーから手紙が届いた。
なんと、私が知らされた住所は、
彼女のご主人の3年前に勤務していた会社のものだったという。
それでもなぜか私の手紙は彼女に届いた。

そうして私達は長い年月を経て、再びつながった。

でも、そこには問題があった。
私も英語力がものすごーく低下したということだった。
今さら「楽しい海外文通」の例文でやりとりはできない。
書いてはやぶき、封をしては出さず、の繰り返し。
そうしているうちに5年が経った。

12月の初め、メラニーに今年こそクリスマスカードを送ろうと、
私はとても素敵なカードを買った。
でも、送れなかった。
今さら送っても同じ住所にいるかどうかわからない、
いてももう返事がないかもしれない、
そう思って送るのをやめてしまったのだった。

心の片隅で、もう一生連絡を取ることもないんだろうか…
そんなことを考えていた。
静かな寂しさと悲しさを誰にも伝えることなくひっそりと味わった。

そして、今日。

突然そんなメラニーからのクリスマスカードが届いた。
そこにはこう書いてあった。
「If this finds you, I hope all is well there!」
涙がにじんできた。
彼女も私がもう同じ住所にいないかもしれないと感じながら、
クリスマスカードを送ってくれていたのだ。
彼女と彼女の家族について書かれた長い手紙と、
家族全員の写真も添えてあったそのクリスマスカードは、
私の宝物になった。

私は、もう一度英語勉強してみようかなぁ、って思い始めた。
そして、どんなとつとつとした手紙でもいいから、
これからは恥ずかしがらずに手紙を書こう、
もう二度と大切な友達と離れない、
そう心に決めた。
インターネットが普及したこのご時世、
メールでだって連絡が取れるだろう。

私は今とっても幸せ。
うまく言葉にならないけれど、
とても大きな愛を受け取ったような、あたたかい気持ちでいる。
言葉を越えて、世界のどこかに自分のことを思ってくれる人がいる、
なんて素敵なことだろう。

私は人生のプランに「メラニーに会いに行く」というのを加えた。

感極まって、回想録みたいに長々と書いてしまったけれど…

ありがとう、メラニー。
私がどんなに嬉しいか、どんなに感動しているか、手紙に書いて送るね。
愛と感謝を込めて。


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