おひさまの日記
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2004年02月09日(月) |
はは〜ん、と思ったこと |
最近、母と話す機会が増えて、気付いたことがある。
それは、私が母に対して抱く感情が、 アンナに向けているものと同じだということ。
昨日の日記にも書いたように、母の忘れっぽさは天下一品、 それで社会で生きていけるのか!?ってくらいひどい。 人の話聞いてない。 逆に天然の部類に入るかもしれない。 父の施設に申し込みに行く日まで、きれいさっぱり忘れてしまう。 そんな母を見ると、私は必ず文句を言っていた。 「しっかりしろ〜!ちゃんとやれ〜!」って。
先日も、あるこがとあり、母にぶちぶち文句を言って「あ…」と気付いた。 この気持ちって、この怒りって、私がアンナに怒る時と同じだ〜、って。
私は、はは〜ん、と思った。 それは、まぁ、よくはわからないけど、こんな感じ。
昔、母が何かすると、父がキレて暴れるのがお約束だった。 例えば、部屋が汚いとか、電気つけっぱなしとか、 言われたこと忘れてやってないとか。 そんなんだから、私はいつも「またお母さんがやってくれた」と思っていた。 この母ちゃんのせいで親父がキレてこんな目に遭うんだ、って。 今思えば、単に父の性格が最悪だっただけで、 そうでないことも多々あったけど、子供だった私にはそう見えていたのだろう。 つまり「お母さんのせいでこんなに苦しい」って。 しかも、離婚してと頼んでもしてくれない、私がシバかれてても助けてくれない、 母ちゃんひどいよ!って思ってたのかもしれない。
だから、忘れたり、失敗したり、間違ったり、だらしなかったり、 とにかく、父が暴力で私や母をボコボコにした原因になったものすべてを見ると、 私はどうしても許せなくなる。 それが母であり、アンナなのだ。 母は当時の姿そのまま。 アンナはそんな母を投影する。 「それをするからあんなにひどい目に遭ったんだ!」と、 意識の奥で小さな私がわめいているのかもしれない。 やめろー!やめろー!そんなこと絶対に許せない!って。 いつの間にか、そういうものすべてが許せなくなっていた。 本当は彼女達はただありのままそこにいるだけで、全然悪くないのに。 もう、正しいとか、正しくないとかじゃなく、 とにかくそういうものはダメだと、私の中のもうひとりの私が猛り狂ってる。
そして、母やアンナ、はたまたそういうものすべては、 まぎれもなく私自身の投影だ。 私も、また、母と同じことをして、父に罵倒され続けてきたから、 そんな自分も執拗に罰し続けてきた。 「私は悪い子だからお父さんに怒られるの」って思いながら。 だから、すっとぼけたり、忘れたり、失敗したり、間違ったり、 そんな自分をも絶対に許せないと憎み続け、 それを母やアンナに投影してきたのだ。
あははは〜、母ちゃん、アンナ、当たってごみん。
あああ〜、私ってばおつかれ〜。 そんなことしてたんだねぇ。 それだけ恐かったんだねぇ。
なんか自分に言いたくなった。 辛いのわかったよ、もう父ちゃんも施設に入るんだから大丈夫よ、って。 もう誰もあなたのこと怒らないよ、って。 忘れっぽくて、だらしなくて、失敗してもいいし、間違ってもいいよ、って。
なんだか私は大笑いしたくなった。
そして、私は「身内にすぐにキれる人」であり、「こういう人」なんだと思った。 ゆっくり、ゆっくりと、そんな自分を見ていこうかな。
なんでだろう。 私は変わらず反応大魔王だ。 でも、どうしてこんなにワクワクするのだろう。 よくわからないけれど、こういうワクワク感がある時は、とってもいい時なんだ。
何かに「ありがとう」って言いたい気持ちでいっぱい。
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