おひさまの日記
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2004年03月14日(日) What a wonderful day !

今日は素晴らしい日だ。
だって、アンナが初めて補助なしの自転車に乗れたのだから!

私はあの瞬間を忘れない。
ぎこちなく、でも、風を切って、キラキラした目で、
初めて補助なしの自転車をひとりでこいだアンナの姿を。

他の子が乗れるようになったのを見ても、
あら、早いわね、よかったわね、なんて、軽い気持ちだった。

でも、やっぱり自分の子供が乗れると、全然違う。
その瞬間がまるでスローモーションみたいに、目の前で展開する。
表情のひとつひとつや、風になびく髪や、まだ力の入った肩が、
私の全てに刻み込まれた。

ほんの1分くらい押してあげて、
何気なくまた乗せたら、乗れちゃったんだもの。
それまではアンナもあまり練習したがらなくて、
補助を外したのは今日が初めてだったんだから。

気持ちよく晴れた、大きな公園の、まだ茶色をした芝生の上で、
それは、まるで、神様の贈り物みたいだった。

こんな気持ち、初めてだ。
アンナが初めて寝返りを打った時も、歩いた時も、こんな気持ちにはならなかった。
もちろん、すごく嬉しかったし、感動したけど、今日のとは違っていた。
私は泣き出しそうだった。
なんだろう、この気持ち。

座ぶとんにも寝られるほど小さな赤ちゃんだったのに。
いつの間にか、立って、歩いて、喋って、走って、表現して、
そして、こんなに大きくなってしまった。
これを奇跡と呼ばずして、なんと呼ぶのだろう。

そして、私達すべての人間が、この奇跡を体験してきたのだ。

私は心の底から生まれてよかった、生きてきてよかった、って思った。

愛おしい、本当に愛おしい。
アンナが愛おしい。
泣きそうなくらい愛おしい。

私は、今、神様に心からありがとうを言いたいの。


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