世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年03月13日(水) 第78夜 アイスランド最後の夜は更けて・・ 

8/7<日  雨 >    ニャルスビクYH3泊め
 予定
 ケフラビク発の船でクジラウオッチング

雨だ。風もある。クジラ船が心配だ。

朝、食事をしていたら同室だったオランダ人の子が来て「両替して」とお札を出す。財布を見るがない。
「何にするの」
「電話」
「じゃ、あげる」
数個のコインを彼女の手のひらにのせた。
次は昨日一緒だったドイツ人カップル。
「あなたはいつ帰るの。よかったら、空港までの車をシェアしないか」
「あなた達はいつなの」
「今日」
「私は明日の朝」
「OK」彼らは行った。
その次はとてもシャイなドイツ人女性二人組。
「私たち、今日帰るの」
「そう、気をつけて、ありがとう」
「あなたは明日?ありがとう」
同じ部屋だったもんね、2泊。それにしても次から次。なんか人気者になった気分。みんな、どうしたんだろ。
 
真ん中のテーブルでは昨日着いたイタリア人グループが、地図を見ながら旅の計画を練っている。
頼んだレンタカーが来るのを待っているのだ。
ものすごくうるさい。
オランダ人の子なんか「うるさい人たちね」と露骨に眉をひそめていた。

そこにYHのおネエさんが「ごめんなさい、今日は海が荒れているからウオッチ船は出ないと電話が来た」といいに来た。
やっっぱりだ。

この近くには見るところがないわけじゃない。
しかしこんな天気の日はどこに行ってもダメ。
ボヤンとしてよう。

11時過ぎ、イタリア人たちもいなくなった。
オランダ人の子は、彼とレイキャビクに行って来ると出かけた。
静かだ。
家族が出かけた後の主婦ってこんな気分なのかな。

3時頃オランダ人のカップルが帰ってきた。
「私たち、行きも帰りもヒッチで往復したわ」
「すばらしい!!」
さすが「ダッチアカウント」。けちで知られるオランダ人である。
「でも。今日はバンクホリディでどこも休み。すぐ帰ってきたの」
 そうか。

そのとき、彼がお茶を入れて来た。
私にも「飲むか」と聞く。
「いらない」といったら「じゃ、クッキーは」と聞く。
ヘンじゃん。どうしたの。
多分、彼女に今朝進呈したコインに義理を感じているんだろうけど・・・。1円の計算もおろそかにしないというオランダ人気質だよね。

夕方、雨がやんだ。
近くまで散歩に行った。海べりは潮の香りが強かった。
墓地が近くにあるのだが、こんな天気の日はさびしい光景だ。

深夜、空港からたくさんの客が到着した。
私がいた部屋のベットにも3人入った。
彼らは寝袋を手早く出してもぐり込んだ。
新しい旅を始める人がいて、帰る人がいる。
この当たり前のことが胸にきた。私は明日帰る・・・。

>>> 3月13日(水 晴れ)本日のできごと >>>>>>>>

今日もいい天気。
昨夜遅くまでメールを書いたりしていたので寝坊。
しかし、きょうは確定申告、書かなくちゃ、だ。

11時頃、Kさんより「お帰り」の電話。ありがとう。
松山のTさんより「スクランブル」届く。
ちんたら、ちんたら、時々本なんぞをよみながらなもんで進まない。
きらいなこと、いやなことだと、私の集中力は幼児より劣る。

夜8時現在、終わらず。あーあ。
夕ご飯食べたし、またやるか・・。

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