世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年03月31日(日) 第94夜 ★ 西国徒歩巡礼 岡寺、長谷寺、法起院 ★

朝、6時32分の電車で高取に戻る。
歩こうとしたら、一台だけ止まっていたタクシーの運転手に話しかけられた。
「四国をお客さんを乗せてまわってけど、歩いている人、ようけいおるなあ」から始まって、坂上田村麻呂、渡来人のこと、近くでオンドルが見つかったことなど、次から次へ花がさく。
今日はゆっくりそういう話している暇、ないんだよう・・・。
10分ばかりつきあって、さよならする。

キトラ古墳、文武天皇陵、などをわきに見て岡寺へ。
それにしても明日香は変わった。一見かわんない感じがするけど、すっかりきれいに整備されてさあ。
私ははじめて来た時、石舞台は田んぼのまん中に転がっていたんだから。

岡寺からは山田寺(私の好きな仏塔さんのあったところ)跡をとおって(たしかこの道、いわれ道とかっていうんだよね)安倍の文珠院へ。トイレ休憩。さくらがきれい。人も多し。合格祈願絵馬に圧倒された。
昔ここの文殊菩薩さんを見に来たことがあった。異国的、という印象だったが。
なんて、今回はのんびりしている暇はない。

長谷寺へのいわゆる伊勢街道にのる。
国道と時々交差するのだが、これがすごい交通量でまいる。

長谷寺近辺も日曜、さくらなどが重なって車と人の波。
なんと納経所でも、20分待ち。本堂も大混雑・・で、昼食をとって、降りて下の番外法起院を打って出たのは2時半すぎ。なんとここに1時間半はどもいたことになる。
いやはや、だ。
1時、遅くとも1時半には出たいと思っていたのに、人混み、車、ということは計算外だった。

山辺の道にはいって、今度は通り雨。
身支度にまたじかんを食う。
結局、山辺の道から、国道に出たところで、日没タイムオーバー。
予定地の天理観光ホテルまで後3キロの国道で、バスにした。(長谷寺でロスった時間だけ距離が残ったというわけだ)
バス停にベンチがあって、5分ここで休んでいる間にバスが来たら乗ろうと決めたのだ。
というより、のれってことだって。
来たんだよね。3分で。10分遅れでさ。
右足の親指の爪がとれかかっていてとても痛いのだ。よかった。
さて、あすがどうなるか、だ。

ホテル着
6時40分。
マジに疲れた一日。
しかしどうして、観音様のお寺って、みんな山の上かねえ。これ、徹底しているよねえ。今まで楽にうてたのって、葛井寺だけだもんね。
だから、アプローチが時間かかる・・・はあ・・・。

ところで、ホテルに来る途中で看板を見たら、今晩は異様に「ケンタ」が食べたい。
そうすることにする。
お風呂が極楽だった。
8400円、素泊まり、高いけどねえ。


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