世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年04月03日(水) 第97夜 ★西国徒歩巡礼 上醍醐から岩間寺・石山寺 ★

宇治川が朝は朝で美しい。
宿泊者がまだ寝静まっているなかを6時すぎに出る。
しかし、宿の人たちはすでに起きていて、送ってくれた。
きびきびして、なかなかによい宿であった。

宇治川でつりをしている人(イガイ?とかいうのがつれるそうな。食べるらしい )とはなしてから昨日戻った道をまた三室戸寺に向かう。
走っている人、歩いている人、宇治はなかなか健康的な町なんだね。

炭山という、志津川沿いの集落から一気に450メートルはある上醍醐を目指す。今日もきつい道だ。
山中の静かな道ときいていたのにどうやら抜け道になっているらしく、80キロ近いスピードで車が通る。も、ものすごく怖い。

炭山は焼き物の里らしくて、あちこちに陶房がある。
村はずれで、犬をつれた小学生たちとあう。
「どこいくの?」 
「上醍醐」
「私らもいったことあるで」
 女の子がさらに、「自然をまもる」スローガンの横に書いてあった不死鳥の繪をさしてあれうちのお父さんがかかはったんで、とおしえてくれた。

それにしても山の中がゴミ捨て場。汚い。村の人ではなくておおかた、町場からの投棄だろう。

杉林の地道にはいってしばらくで、醍醐寺のや山域へ。
ゴミもなくなった。
お寺が片づけたのか、寺だからみんな捨てないのか?

9寺すぎ上醍醐着。
ここの売店で、メーリングリストのMさまの奥さんにお会いした。
ちょうど私と同着くらいいの集団が、お参りもせずに争うように納経所に並ぶのを見た(そういうことが多い)後だったので、「なんか、みなさん、まさにスタンプラリーですね」といったら、「そうなんです、炭をかわかかすドライヤーで髪やら足の裏やらを乾かす人もいますね、まあここにいるのは修行です、人と関わる・・・」
なるほど。
1時間ほどお話をした後に辞す。
お茶やら、散華をいただいた。感謝。

岩間山まではハイキングコースになっているので、道標はあるが道はきつい。
山中でやはり4年が狩りで西国を歩いているという女性と会う。彼女はグループだという。
山をおりたとこで、椎茸売りのおばあちゃんのそばで休ませてもらう。
いい天気だ、ホントに。

岩間さんまで、登って降りて、また登り・・・・。さすがにもういいよ、早く着けと思いかけたところでお寺に出た。
いやはや。
お参りの後、「南無大師」の白衣を着た人たちと話す。歩いているといったら、お札をちょうだいといわれた。
お四国じゃねえ。広島の人だった。
お寺の人に調べてもらった「滋賀青年会館」(今夜の宿)に電話。とれた。やれやれ。
後はひたすら5キロあまりの道を石山寺まで歩き、その後宿まで2キロがんばるだけだ。

石山寺着4寺10分。
なんとこの寺、公務員みたい。4寺20分を過ぎたら、店じまい?を始めた。
4寺40ぷんしたまで降りてくると、入山料を払う窓口までも閉めている。おばちゃんたち、ご帰宅スタンバイ。
おやおや、納経って5時までだろ。
へんなの。

宿着5時15分。
疲れたね。










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