世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年04月04日(木) 第98夜 ★ 西国徒歩巡礼 京都六波羅密寺まで ★

今朝大急ぎでアップした、昨日の日記を見て仰天。字は間違っているし、文はおかしいし、まずいよねえ。
まあ、その前の夜、眠くてできなかったのだから仕方ないが・・・。
そんなわけで、今朝は、6時50分発。
外に出たら瀬田川の風が冷たい。少し歩いたが我慢できずに荷を降ろしてウインドブレーカーを着た。

琵琶湖から流れ出す瀬田川沿いはきれいに整備されていて、植えてある木が松でなかったら、北欧の風景のようだ。
大津市内の旧道、東海道を歩く。
なかなか風情のある町並みだ。
9時、三井寺観音堂着。
お参りして、休んでると、下からさくら吹雪が風であおられて、舞い上がってくる。

小関こえという、京都から、北国(今の福井、金沢方面)へ抜ける感動を歩く。
それから、琵琶湖疎水べりへ。
大津から歩いてきたという足の速い女性とはなす。
これから、大文字へ登り、銀閣寺に降りるという。へエー、かなりあるよ。
番外の札所、元慶寺へ。少し早いがここで昼食。
こじんまりとしたきれいなお寺だった。
納経所の人も親切だったし。

このあとが大変だった。
今熊野への古い道がわからずに大いに困る。
目印めいたモノがないのだ。
結局、車道を歩いて、ききながらたどり着く。
距離的には1時間のところ、ほぼ倍かかった。
ここから、清水への道も古い道みたいなのだが、お寺の人にきいても「ワシ、そんな道歩いたこともないし、しらんわ、下の道に出ていったらいいねん」とけんもほろろ。
四国と違うなあ、とため息。
来た道を戻ると、私がさっき歩いたばかりの道で消防車が並んで消火の最中。お寺のすぐそばで不審火とは。さっき、消防車と、ヘリがやかましかったのだが、なんと今熊野観音時のすぐ裏だったのだ・・・。寺の人は「また火事やで、近いわ、このへんは寺しかないし、燃えてんのは寺や」とかって、のんきだったけど。
自分とこの裏だってしらんかったのかしらん。

またしてもききながら、そして地図とにらめっこで、何とか清水到着。
納経所の人に歩いているんは偉いなあ、といわれたが、こんなこという人は珍しい。
清水は観光客の海。
きちんとお参りしていたら、「あれ、お経読んではるわ」というびっくりしたような声が聞こえてきた。
黒人観光客には、金剛杖を「サムライ?」ときかれるし。

次の六波羅密寺、4寺20分。その次までいきたかったのだが、だめだ。
午前に東山YHを、満員で断られているので、お寺でこの近くに宿がないか・・歩いているので、遠くは困る・・といったら「男の人で歩いている人は時々来るけど、女は初めてや、宿、あるで、ちょっと待ち、きいてあげる」
と親切。
ということで宿問題解決。
今夜は、民宿六波羅屋。
京都の古い町屋を宿にしたモノ。
女将さんが迎えに着てくださった。
大学時代、こういうとこに下宿していた私には珍しくもなんともないが、マンション育ちの日本人、外国人にはいいんだろう。
朝食のみで6500円(税別)はいい値段だよね。
京都観光のまっただ中だし、こんなもんかな。
でも、まあ、何はともあれ、やれやれ。
宿着、4時55分。




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