| 2002年04月18日(木) |
★リアルタイムお遍路日記 薬王寺まで ★ |
昨日書き漏らしたこと 慈眼寺の穴禅定で、2年ほど前に、どなたかがなくなったらしい。 穴に入って、心配になって心臓麻痺の発作、だったようだ。 同行のKさんとも話したことだが、ご遺体を出すのをどうしたんだろう。大変だったろうな・・ということ。
今朝は6時起き。昨晩11時すぎだったのですごく眠い。 外は晴れ。よかった。 新聞紙を詰めておいた靴も乾いている。 6時半朝食。 タクシーを7時に頼んでおいたので、外を見るともう待っている。 阿瀬比までタクシーで行って「遍路小屋」を見学して、大根峠を越えて平等寺。そこから薬王寺まで行く、が今日の予定だ。
タクシーの道々、一昨日に見たお髭お遍路さん、遍路道であって一緒に歩いてほとんどカップル化している若者組を見る。 お髭さんは、歩くことにこだわっているように見受けられるし、若者組は二人の世界、声をかけるだけ野暮。。 みんな、宿がなくて、ロープウエイで降りた歩き遍路さんだが、問題は、yさんという大阪からのおっさん。 「ホテルから、阿瀬比までは、6キロから8キロあると思うし、私たちはタクシー」といったら、そんなにあるか?ワシを見たら、乗せてくれ、と頼まれていたのだわ。 後、2キロくらいというところでおっさんの青いザックが見えた。 タクシーのドライバーさんが後少しですよ、という。 おっさんの横につけて、あと2キロほど見た井だし歩いてはどうですか、というと「いや、お金、払うし、乗せてえな」とのってきた。 「歩いている人からもらえんし、お接待」といったら、じゃ、小銭だけ払うわ、とおじさん、300円をくれた。 遍路小屋で休んで、昨日いたいだたちくわを2本、朝ご飯をたべずに6時に出たおっさんにプレゼントした。 遍路小屋はおしゃれな形で、座る場所によって、高野山や善通寺に向いているらしい。また2本の木組みは同行2人を表しているのだとか。
7時25分出発。 いきなり大根峠はつらいかな・・と思っていたがそうでもない。 特に登り切ってからの道があの評判のよくないコンクリートの段ではなくて、単なる山道、地道なのがうれしい。足が喜んでいるのがわかる。 ここは「いやし道」」とかネーミングされているようなのだが、わかるよなあ。 タケノコが道にまでにょきにょき生えているし。 「タケノコはえらい、どんなとこにでも出る」とkさんと話す。
平等寺着 8時40分。 天気が良くなってどうやら今日が大丈夫そう、となってきた。 いざり車を撮っていたら、カメラがトラブル。作動しなくなってしまった。 あのGR1、だ。去年11月になおしてもらって6ヶ月もしないうちにまた、だ。困ったもんだ。これじゃ信用して持って出られないではないか。 平等寺の一番右の「いざり車」は大正期のモノだ。 トイレにいったり霊水をくんだりしてなんと9時20分になって出発だった。 平等寺からで立てすぐのとこれの橋が工事中で落ちている。 数分上流に迂回して、川沿いを工事中のところまで戻って歩き出した。 この川は河床が菜の花畑になってすてきなのに、土手をコンクリートでかためていやにきれいにしていた。残念。
いきがけの電柱に宿の紙が張ってあるのを見つけて写していたら、定年で歩いている感じの男性遍路さんが追い越していった。 この方は、少しきいたら、昨日は坂口屋と太龍荘が満杯で阿瀬比まででてバス・伝書を乗り継いで薬王寺会館まで行って泊まり、今朝またここまで戻ってきたのだという。 ご苦労様です。
ところで宿の紙。 「素泊まり お一人様 1500円 水洗トイレ、風呂付き 22番から23番の間 連絡先 090 1171 5785」 歩く人が一番やどに困るルートだが、どの辺なのかは、住所とかいっさいないのでわからない。電話も携帯の番号だし。 でも、ものすごく困ったら試す価値はありそうだ。
月夜お水庵で一休み。 ちくわをおやつでいただく。 お水庵、だが水はかれたままだ。国道や道ができた背で水脈が断ち切られたのだろう。
国道に出て、鉦打坂のお薬師さまにお参りしてから歩く。さすがに国道、うるさい、空気は汚いし。 一時間に10分、規則正しく休みを入れながら進む。 風が冷たくて太陽が出ないのですずしい。 びっくりしたのは、鉦打トンネルに立派なガードレール付きの歩道ができていたこと、福井トンネルにトンネルにはいる前にボタンを押すと、トンネル横に歩行者あり、注意、が出る電光掲示板ができていたこと。 誰かが事故ったのかなあ・・・・・
星越茶屋でお昼。 お変わりないが、犬の数が少なくなっていた。 月岡さんの小さなポスターが張ってあったのでお噂をした。 よかったら、とお接待で出してくださったタケノコがすごくおいしかった。今まさにタケノコが旬。 1時、午後の部、開始。 ふつうに歩いて4時、早かったら3寺過ぎですね、とKさんと話しながら。
廃業している満腹じゃ屋近くのおみかんやさんで母へ土佐文旦を送る。 前の2回もここから、送っている。 小夏がでていた。売っていたおばちゃんによればゴールデンウイーク頃が一番おいしいという。 そのころ、電話で頼むことにした。
せっせと歩く。 景色に変わりはない感じがするが、歩道が増えた。 95年歩きの印象では、歩道がない55号線、という感じだったので。 3寺40分薬王寺着。 まあ、まあ、ですね。 納経をし、西国(和歌山)で会ったおばさんからきいた紀州接待講のことをきくと接待講の手ぬぐいをくださった。 荷物をおいてお参り。肺大師のお水をいただく。
4時半すぎ、今日の宿、日和佐YHにつく。 出てきたおばちゃんは、非会員のKさんもサービスで会員と同じに泊めてあげる、というが、お風呂がない(工事中)ので千羽の温泉に行けという。 いいけどさ・・・予約のときはそんなこといわんかったぞ。それで予約とるのはアンフェアだい。 おまけに、ホステルシーツも出てこない。洗濯機も古いタイプ、ついていないとだめ。とにかく、YHらしくない。 ホステルシーツ、浴室、洗濯乾燥室、清潔な広い洗面所等々・・インターナショナルなYHの条件をクリアしていない。 部屋に入れば寝具はきれいとはいえないし、「ホステルシーツをください」とおばさんにいってみた。 「わたし、このYHの潜り込むシーツ嫌いなんやわ」といいつつ出してくれた。 あの、好きか嫌いかは客が決めるよ・・・とはいわんかったが・・・・ おばちゃん、このYHシーツ。私は外国に行くときは持っていくよ、YHにはこれ、つきものよ」 「そうなん・・・」 おいおい・・・そうなんよ。
千羽温泉は気持ちよかった。500円だったけどね。 硫化水素泉だったが、私は肺大師と同じくラジウム入りではないかと思うのだが。 受付の子にきいたが不明だった。
山帰来の葉の柏餅を買ってぶらぶら帰る。 夕方の薬王寺は、それはそれで繪になる。 夕食の御支度ができていた。 てんぷら、やき魚(鰆)、タケノコと若竹煮、三つ葉ごまあえ タケノコお澄まし お新香と梅干し どれもおいしかった。 特にタケノコがおいしかった。今日2回目だけど、飽きずにきれいに食べた。
私たちがデザートで柏餅を食べていると、おばちゃんが出てきてYHの話をいろいろとする。 知り合いにここを任されているとかで、どうもYHのお約束などをおばちゃん、よくしらんみたい。 私は泊まったYHの様子などをきくのでいろいろと話した。
明日は6時半にご飯を用意してくれるという。 4時でもするよ、といわれてびっくりした。
泊まり客が少ないので静かだ。
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