| 2002年04月22日(月) |
★リアルタイムお遍路日記 馬路村に来てしまった!★ |
5時過ぎに起床。 6時に勤行なので、支度をして出た。 ご住職ではなくて、若いかた、あととりができたんですね。このお寺も・・・・。 お経が終わって、その後にお説教があったが、15分ほどの間に5つほども話題があり、少し欲張りすぎの話だった。
朝食。夕べの6人が同じテーブル。非mrじから、お父さんに3週間分食費を渡して出てきたおばあさん?は、足がいたい、足が痛い、もう帰ろうか、でも2週間は帰りたくない思ってるし・・とぶつぶつ言いながら食べている。 バ27番は、バスでふもとまで行って、そこからタクシーにしたらどうですかといったが、どうするんだろうか。 yさんは足が速いし、もう一人の方は何とお寺で尺八を奉納しての旅だった。 精進君(精進料理しか食べない・・ベジタリアンくん)は、優雅にまわっている感じだし、みんななかなか個性があるお遍路さんだ。
ここの奥様は、昨日もいそがしそうだが、今朝も大変そうだ。 それでも、私たちが支度をして歩き出したら、外まで飛び出してきて「道、わかりますか?」と叫んでくださった。ありがたいことだ。 個人的には、26番さんの宿坊は私が泊めていただいた宿坊の中ではベスト1だと思う。 95年の時は、いわれた方へ歩き出したものの、印が少なくて困ったが、今回はその充実ぶりにびっくり。これでは迷いようがない。
下の国道まで出て不動岩までいく。 裏の岩までまわると、そこには精進君がにこにこ座ってるではないか。 おやまあ。 私が、お大師さんがご修行なさったところはあそこという説があると、話したからだという。 しばらくはなす。 彼は、フリーでマスコミのお仕事をしているとかで、充電期間として88カ所をまわるということだ。
この後、私とKさんが休んでいると追い越していったり、私たちがまた追いついたたり・・・で、あちこちで会う。
室戸市吉良川東の橋あたりに町並み保存地区ができて、きれいなトイレと休憩所ができていた。 これがあると、クジラ館からここ、トイレきゅうけいに不自由しない感じ。 土佐街道沿いの町並みを眺めつつ歩く。
しばらくいくと道路沿いにヒラメの養殖場もあった。珍しいので寄ってのぞくが立入禁止、で、おじさんがにこにこしながら出てきてなんか?ときかれてしまった。
羽根のあたり、旧道にはいる前、男性の「おへんどさん」に会う。 今日はまだ、カップ面しか食べていない、お接待を・・とおねだりされたので 500円玉を一つ、車にはくれぐれも気をつけてと別れる。 17年まわっているって、もしかして熊さん?とも思ったが後の祭り・・・だった。
旧道をよれよれと登っていくと、道が今修理されたばかり・・という感じ。 おや?と思いつつ登ると、そこにはへんろみち保存協力会のバッジをつけたおじさん。今日は、草刈りをしたり、水はけ用の溝を切ったりしながらこの峠の整備をしているという。しないとすぐに草が繁茂してまむしも出るという話だ。 ありがたいことだ。 休んでいきなさい、といわれて、お接待にド栄養ドリンクをいただいてしまった。 ご自分で飲もうと持ってこられたのだろうに。 宮崎さんの協力者の方だ。 その後降り口まで一緒にいく。 今は草が茂り気が森を作っている道の両側はかっては竹や田圃があったのだとか。家もあったし・・・国道ができてすっかり変わってしまったようだ。
くだりは滑るとこがあるから気をつけて、と心配してくださった。
ご霊跡でささやかな昼食。 お天気はよく晴れてあせびっしょり。 どうも時間がはんぱだ。 今日は安田川上流の馬路村泊まりだが、バスで行く。6時台のバスだと、27番を打てるが、4時台だと打てない、というより、かなり無理をしないと行けない。 温泉に2回はいるには6時台だと無理だというか、着いて、夕食、せんたく、温泉1回で終わりだろう。
27番は明日、4時台のバスで行くことにした。急ぐことはないのだ。
それでも国道で尺八のおじさんを追い越し、休んでいたら、追いついてきた精進君と歩く。 「4時頃に27番の麓にいかないと」というが、歩みはけっしてはやくはない、おそくもないが・・・。 いちおう、先に立って歩くことにした。 3じ過ぎに安田町の橋を渡る。 これでいい、浜吉屋さんに荷物をおいて登るといいよといって別れる。 私とKさんは、地元の人にきいた「十字路」というサテンでコーヒータイム。6時のバスなら私たちもお参りできるんだが。 でも、コーヒーとお水がすごくおいしくてほっこり、リラックスしてしまった。 ちょうどいた地元の方たちと、馬路村のユズぽん、ごっくん、マリンゴールドの話などで盛り上がってしまった。楽しい時間だった。 遍路道から数十メートルはいっただけだが、お遍路さんが立ち寄っている気配なく、地元の人のたまり。こういう寄り道もたまにはいい。
4時44分、安田町JAの前からバス乗車。 乗ること30分、安田川沿いのくねくね道を奥へおくへで馬路村到着だ。 降りると、高校生の男の子が馬路温泉まで案内してくれた。 私が馬路村のゆずポンがすきで、どんなとこか来てみたくて・・・といったら、前もそんなことをいっていたお遍路さんが来た・・とはなしてくれた。 どうも、時々私たちのような人を道案内しているみたい。 「この村の人口は?」 「1300人くらい、この馬路村馬路には1000人くらいがすんでいますが」 なんて答えが礼儀正しい言葉ですらすら出てくる。 それになんとこの高3生、自宅とは反対方向の道なのにつれてきてくれたのだ。 「たのしんでいってください」 といって帰っていった。 偉い子じゃ。
温泉も山菜やアマゴのユズ味噌焼きなどお料理もおいしかった。 すごい寄り道、大正解。 明日の天気が心配だが。 今年の高知は雨が多いという。
明日、27番さんを打って今回の打ち止めとする。 今日も、いろいろな人にあった日だった。 ありがとうございました。
|