世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年05月25日(土) ★清水寺から社町まで ★

またまたピーカンの空。いいのか、こんなに晴れて、という感じだ。
朝、6時40分発。ホテルの受付の人は、コーヒーか紅茶だけでもめしあがっては、といってくれたが忙しい気分だし、すでに部屋でお茶を入れて飲んだので断っ
て出る。少し遅いくらいだし。プラザホテル三田、感じのいいホテルだった。

きょうの道は国道176、141、372,沿いと考えるとわかりいい。
まずは、176号、歩道完備。距離を稼ぐために国道を歩く。バス停にいたおばさんが、どこまで歩くん、清水さん?それはそれは、、あそこまでだいぶんあるで、がんばってや、といわれた。はいありがとう、といって別れる。

この近く、中山観音さんから始まって花山院さん、清水寺さん、法華山の一乗寺と、札所が近いせいか中高年の方が親しげに話しかけてくれる。
今日は田植え日和らしくて、あちこちでしろかきをしたり、田植機が動いたりしている。休日農業なんだろう。
広野駅をすぎたあたりで苗を分けているおばあちゃんにおはようございます、といったら、あるいとるの?偉いな、御利益あるで、といわれた。
御利益は別に期待してませんよ・・といったら、そうはいってもついてまわるて、とおばあさんはひとりでうなずく。
そうなんですかねえ・・・。
私はまわらせてもらっているだけでいいんだけどな。

予定的には、清水寺、2時発、と考えているんだが。あつくなったとたんにペースが落ちる。三田からは確実に20キロあまりの距離。
右足のまめが今日も痛い。だけど、自己管理ができなかった自分を反省すべき。歩きの初心者じゃないんだから、ね。恥ずかしい・・・

三田から今田町。丹波焼きの産地だ。窯元がたくさんあった。

今田町、近くの屋根付きバス停で休むが、なんと目の前が酒屋さん。
アサヒスーパードライの自販機がでんと目前だ。ひゃー、これって、毒だ。誘惑だ。飲みたいよう。今飲んだら、プハーと一気でお昼寝、か。
精神衛生上よくないのでそそくさと出たが、橋の上で熱心に川面をのぞきこむおじさんに「なにを見ているんですか」と声をかけたのが運の尽き。鮎釣りだいすきおじさんで、今日は揖保川が鮎解禁、行こうかとおもているんだが・・から始まって、友釣り、虫つり、その他いろいろとレクチャーが始まった。
あんたはあるいとるのだから引き留めてはイケンのだが、といいつつ20分近い時間が過ぎていった・・・。おもしろかったけど、ね。

観音霊場は、これでもか、これでもかという感じで山の上にある。清水寺、しかり。下から、2キロたっぷり40分の山道歩きだった。涼しくて、新緑が美しい、いい気が漂っている寺だった。
納経後、お寺の方に電話帳で宿を探してもらう。
社町、社にあった。
しかし、松葉旅館さんには満員で断られ、オリンピアホテルと決まった。後は歩くだけだ。遅いお昼を取り、2時25分清水寺発。
ちなみに清水寺さんは京都の清水寺さんとご関係でも、ときいてみたがない、ただ同じ名前なだけということだった。

下りの清水寺西坂は廃道寸前の巡礼道だった。入り口が見つからずに困った。

黙々と歩くこと、4時間、ホテル着6寺40分。いったい何キロ歩いたのかな。
計算する気もしない。
マメはおこり出しているようだが、後半はしびれたようになって麻痺状態だった。
西国道は地図を読む能力に加えて、宿まで歩き抜く歩行力もいるような・・だって宿がないんだもんね。
乗り物は日没タイムオーバー、宿の人に着く時間をいっていて、その時間までに着けないときは心配をかけるので車利用、車お接待は声をかけていただいたときの状況によっては、と決めている。
日没がのびて、恨めしい気がした本夕であった。
マジに疲れた。


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