世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年05月28日(火) ★成相山120キロまでの道程 夜久野町だ!★

宿発6時50分、いい天気だ。7時4分の電車で鶴居駅に戻り、そこから出る。
今日の道は国道312号に沿って登り、あの銀の生野町を通過し、和田山、京都府下の夜久野まで、のルートだ。道的には難しくない。問題は距離だ。長い。まともに夜久野までいったら、45キロ近いだろう。
できれば、山東町に宿があればいいのだが、なさそう・・昨日ネットにつないで調べたが・・役所のページになかった。一応電話してはみるが・・・。

距離を稼ぐために、直線ルートの国道を歩きたいのだが、歩道がないと、やはり怖いし、なによりあの車の音で神経が疲れきる。
疲れたら旧道や脇道に入り、歩道があったら国道一直線としよう。

駅で待っていたら、駅の案内に柳田国男の生家まで2キロという掲示があった。あの柳田先生って、福崎の生まれだったのね。
こういうことって、よくある。茨木市の西国筋に中学生の川端康成が住んでいたなんてことも、きいたし。

コースタイム。生野峠を越えて、着11時。
川近くのベンチで早いお昼。パン、ミカン、大量のミネラルウオーター。要するに、あまり食べたくない。日陰でお水だけが飲みたいのだ。とにかくあつい、照り返しがすごいのだから。
生野はかつての繁栄を感じる裕福そうな家並み。しかし、今は山深い静かな町。
朝来町に入る・・・1時。出る。3時55分。
疲れると、お杖を平地でもつき始める私だが、このへんからの私はまさにそれ。30キロラインを超えたはずだが、しかしまだまだ距離は残る。
しんどーい。汗で、足のまめ皮がはげてそれがぴりぴりするのだ。

これから、山東町、夜久野町は、山越えとなる。どこで、本日の歩行終わりとするか、考えなければ、だ。
夜久野は等高線がかなり詰んでいるところを上がった町だ。きついよね。この疲れでは。明日もあるし、よし、梁瀬まで出たら、電車としよう。明日、またそこまで戻って歩こう。梁瀬駅まででも40キロはあるだろう。
ということで、山東町着。5時45分。
この町に宿があれば最高なのだが、お昼に電話して確認、なかった。昨日も、市川になかったし、どうもうまくいかない。

梁瀬町で、中学生と小学生の親切に感動した。
そもそも、今日はたくさんの人から巡礼、えらいね、歩いてかい、気をつけてや・・といった声かけをいただいたが、この町の子どもの親切が一番うれしかった。

町はずれで道を聞いた中学生の女子二人組、私が教えたようにくるか、先に行って自転車で待っていてくれた。こなかったら、探しに行ってまたおしえるつもりだったいう。
のんびり話しながら歩いた。その後は、少学5年生の子が、駅はうちの近くですから、私と一緒に行きましょ、と道案内。
なんか、都会の子と違う心の優雅さと優しさを感じた。

さらに、電車は1時間に1本。出たばかりなので宿の夜久野荘に電話したら、迎えに来てくれた。
これもありがたかった。
夜久野荘は温泉。2回入った。足が喜んでるが、明日は歩けるかな・・・
 







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