| 2002年06月19日(水) |
いい天気・・・「A」文庫版を少し・・ |
朝からPCの前でブツブツと、カニのあぶくのようなお仕事をしていると、午後は俄然いやになる。 ごろごろしながら「A 〜マスコミが報道しなかったオウムの素顔〜」(森達也)の文庫版を読んだ。著者は、この前に見に行ったドキュメンタリー映画「A」の監督だ。sakurannkoさんが持ってきてくれたものだ。 まだ読了していないが、気になった、というより印象的だったところを書き出てみたい。
{その一} 荒木「もしかしたら、森さんは信頼できる人なのかな、という印象を私は持っています」 森「どうしてですか」 荒木「はい?」 森「どうして、ぼくが信用できるかも知れないと思うのですか?」 荒木「手紙です」 森「手紙?」 荒木「マスコミの方は、皆、電話かせいぜいFAXです。森さんのように何度も手紙をくれた方は他にいませんでした」 (注 荒木とはあの荒木浩広報部長のこと Aの主人公は彼、といってもいい)
{その二} 破防法弁明で、麻原の陳述に立会人として参加した浅野同志社大教授の話では、最後に発言を求められた麻原が、公安調査庁職員に向かって「破防法を適用しなさい。しかし、オウム以外の団体には今後絶対適用しないで欲しい」と述べたという話が興味深かった。当時のメディアはこの発言について、まったく報道していない。 {その三} 大学に講演に来た麻原にあったときの話で 森「彼のナニが興味深かったのですか」 荒木「・・・表現は難しいです。でも、ひとつだけいえるのは、どんな意地悪な質問でも尊師は逃げないんですよ、きちんと正面から答えていて、ああ、この人は本物かも知れないとおもったんです」
{その四} 森「荒木さんの言葉には二面性があるでしょう?」 荒木「・・・・」 森「立場上、二つの言葉を使い分けていますよね、広報部の荒木と信者の荒木と」 荒木「確かにそうですね」
{その五} 彼らが今もオウムに留まり続ける理由、そのメカニズムはオウムの内ではなく、オウムの外、すなわちぼくらの社会の中にある。
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洗濯をした。よく乾いて、嬉しい、洗剤のコマーシャルみたいだけど。 昼過ぎに母から携帯に電話。 この頃、うちの電話にしてもいないと決め込んで、携帯にするとというワザを覚えた我が母であった。 父の日に帰らなかったこと、さらには不在だったことを言われた。 昨日、ハガキを書いたことや7月には帰るという約束をした。 帰ってこい、という家族がいることをありがたいと思う。 昔は罰当たりにも「うざい」と思っていたけど・・私もまあるくなった。
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