世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年07月03日(水) ★奈半利 二十三士温泉にて★

羽田発2時55分のANAで高知へ。
高知はむうとするが、まだそう暑くはない。
空港のバス乗り場にいたおじさんに「後免までタクシーで行って乗るのが早い」と教えられて、タクシーで真新しい後免駅まで。
そう、オンナテッチャンがはいっている私目は、開業したばかりの「土佐くろしお鉄道」の後免、奈半利線にのりたいんだもん。

高いところにある駅舎にエレベーターで上がると、ちょうど、5時01分の電車がある。
切符(奈半利まで1040円)を買って入るとすでに電車は、はいっている。
腹にかわいい小人ミカンみたいな絵がついて、一両、かわいい。
コンパートメントと、オープン席が半々、座り心地はいい。
すでにおじさん、おばさん乗っている。
それと、高校生。
社内のふつうは吊革広告が張っているところには、開業を祝って地元の小学生が描いたクレヨン画が掲示されている。
なんか、いいじゃん。

定刻に発車。
車内はほぼ埋まっている。大半は高校生、となりにいた男子高校生から「どこから来たんですか」ときかれてしまった。
乗っている人も、待っている人も、さすがに開業3日目、なんかうれしそうで華やいでいる。いかにこの開通を待っていたかということが感じられる。
駅には写真をとる人、下から手を振る子ども、犬を散歩させながら、見上げて眺める人・・・電車が通るってこういうことなのね、のシーンがいろいろと見られた。
運転手さんも「よし、ようーし!発車!」とかってぱきぱきと元気だし。
「なんか、いいですね」
と、ご同行のKさんと話す。
安芸の付近からは片側はまさに黒潮の海。
やがて、私たちが春に打ち止めた唐浜。27番さんはガスの中であった。
奈半利着、6時すぎ。
楽しい旅でした。
今日の宿、二十三士温泉は、田野町奈半利川のほとり。
ぬるぬる系の気持ちいい温泉だ。
暮れなずむ夕景の中で露天風呂につかっていると、あまりに気持ちよくて、私だけ申し訳ない、まっこと、世間に申し訳ないような気持ちになる。
すみません、お大師さん、ありがとうございます、です。
明日からがんばって歩きます。
夕ご飯は和定食、クジラのたたき。おいしかった。
クジラはミンクだそうだ。
さあ、もう一度お風呂。そして、よく寝よう。




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