世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年07月10日(水) ★焼山寺下、植村さんにて★

昨夜は「夜来風雨の声を聞く」状態。で、田圃のカエルは喜んで徹夜で鳴き声コンクールか、カラオケ大会か、○●パーチィかはしらんが、まあ、にぎやかであった。
朝、台風はルートを変えたようで雨は小康状態になったが、なま暖かい風がきもちわるい。
山はガスっているし、ゆうべの雨だと道は川状態だろうし、地盤のゆるんでいるところもあるかも・・天気は不安定だし・・無理はやめよう、やはり今回は残念だが、歩いて焼山寺へ行くのは見合わせようと勇気ある撤退を決めた。
それで、お母さんが午後に帰宅なさるまで、たまちゃんのお数珠作りのヘルプと演歌の鑑賞いうことで作業所休みのたまちゃんとkさんとおうちにいることになった。
9時前、お父さんがお茶やお菓子を用意してくださり、ビーズやカセットをもってたまちゃんが別棟に来た。お母さんもお仕事へ。
kさんと、3人で、おしゃべりをしたり、歌を聴いたり・・・・・・
たまちゃんは、私が河島英吾が好きなことを覚えていてくれてかけてくれた。これ、ミッチー先生もすきよ、といって・・・・。
私は、たまちゃんと話しながら、メールを書いたり、アラスカのYHを取ったりした。(とれた、とりあえず、着いてからの宿が4泊決まったのでやれやれだ)

昼、お母さんが作ってくださったお弁当を食べて、おひるねしよか、と、昼寝をしかけたら、お母さんが帰って見えた。
外はすっかり晴れて、台風一過。

出かける前に、たまちゃんの希望で腰や背中の痛いとこに、灸をした。
すごく小さいのをしたんだけど、たーいへんだった。
(もう、たまちゃん、鶏が首絞められるような声を出すんだもん・・・ショボ)
明日、柳水庵さんに行くために、12番下の植村さんまに泊まることにして駅まで送っていただいた。
たまちゃんは電車が来るまで待って送るといってくれたが、20分以上あるので「いいよ」といって、さようならをした。
あっという間の一日だった。名残を惜しんだ。
Kさん、手を振りながら、「ごめん、ありがとう」とか自然と口にできるのがすごいよねえ・・いい子だよねえ・・・
そのとおり。優しいんだよねえ。
次はいつ会えるかな。

徳島駅で5時35分の神山町寄居行きに乗り、広野で町営バスに乗り換え、6時20分植村さん着。
植村さんには今日の天気の中を焼山越えをした若い男性お遍路さんがいた。
天気は降ったりやんだり・・だったという。道はやっぱり時々川状態・・・

徳島から、ここへくると、いかにも山里に来たという風情がある。
役の行者さんやお大師さんが好きそうな深くて堂々とした山の重なりに圧倒される、やっぱり。
部屋のガラス窓にトカゲ(しっぽが切れているのがいた)が張り付いて、明かりを目指して虫が飛んでくるとパクッとやっていた。お見事!!
見ていると飽きなかった。
裏を流れる鮎喰川の音が終夜きこえる。


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