世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年07月30日(火) アラスカ鉄道に乗る

今朝は昨夜爆睡のおかげで早起き。
せこせこと、ハガキ書きだ。全30枚。
とりあえず、これを出さねば、とチェックアウトして荷物を預けてから、アラスカ鉄道の切符をとって(結局昨日の夕方モーターコーチの予約を断って鉄道にした、お金がないのにこの無駄よ、ああ情けない、多分1ドルも戻ってこんのだろうよ)スワードの郵便局へ行った。
「なんまい?」と聞かれて30枚と答えたら、「13枚じゃないの、30枚?友だちがたくさんいるんだね」と、窓口係の男の人にいわれた。
「日本は今暑いの、これはサマーグリーティングカード」といったらうなずいていた。でも、これだけ乾燥して、涼しいアラスカの人に「湿度が高い、暑い」なんて実感わかんだろうと思った。

田舎町である。
空気がうまい。
お次は今日のメイン、シーライフセンターである。
シーライフセンターは、エクソンが1989年にここの沖で「原油流失事故」を起こして海や動物たちに多大な被害をもたらした償いとしてたてた研究施設もかねた水族館だ。
とりあえず、11時半出発の水族館の舞台裏を見るガイドツアーに申し込んだ。
早めのお昼をサンドイッチとコーヒーですませて参加した。
舞台裏は、さすがにリサーチと研究もやっているとあって、研究室と工場を合わせたようなつくりになっている。
なかなかおもしろかった。
その後、水族館の中見学。
大きな水そうのアザラシがかわいい。
トドもいい。
トドなんて、害獣という感じでどこがかわゆいのだ?と思っていたのだが、なかなかにチャーミングである。

エクソンの私たちが汚した海はこんなにきれいになったんだよ、という宣伝が少々うるさい気がしたが、夕方近くまで楽しめた。

アラスカ鉄道、5時50分発。
サンドイッチとコーラを買い込んで乗った。
展望車がオープンになったので即、そちらへ。
ものすごい景色の中を走る。
切り立った山々、氷河、湖、大木、森、時々見えるムースの姿。
手つかずの自然という言葉があるが、この場合「ちっぽけな人間なんぞに手がつけられない大自然」という感じだ。
シベリア鉄道が時速50キロ前後で走るのだが、このアラスカ鉄道もそんな感じだ。何しろ、ゆっくりじゃないと湖に落ちるよ、がけがせまるよ、みたいなところがたくさんあるのだ。
おかげで、景色が飛んで去らない。
堪能した。
隣りに自閉症の子どもを連れた父親がいた。
しっかりと手すりにつかまって、息子は景色を見ていた。
父はそんな息子を見ていた。

時々、昔に使われたらしい送電線が傾いて通り過ぎる。
人のしたことのちっぽけさ。醜さがこのでかい自然の中で際だつ。
金鉱掘りも入った土地柄だし。

アンカレジ着午後10時25分。
日没まで後30分ほど。陽が傾きかけて空はオレンジに染まっている。
美しい。
YHまで、トコトコ歩く。
あぶなくない、アンカレジって、アメリカだけど、治安いいよ。


 < 過去  INDEX  未来 >


moheji.s [MAIL]

My追加