世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年08月02日(金) ツンドラウオーク

フィッシュキャンプの裏のがけを登ると、そこはツンドラの大平原が広がっている。
今日は、ラバーンさんがそこを横切ってルーンレークへ連れていってくれるという。ルーンは渡り鳥、鴨のような鳥だ。
ツンドラは私、本当に大好き。かぐわしい、という日本語がぴったりの香りがするのだ。息をするだけで、なんか・・・ああ幸せ。
空は雲一つない青空、光が強くて暑いくらいだ。足下には、昨日も摘んだワイルドブルーベリー、ブラックベリー、クランベリー、真っ盛り。何より、昨日は少なかった、サーモンベリーがたくさんある。サーモンベリーは色が鮭の身に似ている。ねっとりと甘くてうまい。歩きながら摘んで、食べてで・・で、ちっとも進まない。ラバーンさんはツンドラの案内人としてはスペシャリストのようで、すごく小さい鳥の動き・名前をしっかりと教えてくれる。
ルーンレイクには、ルーンはいなかったが、ファイアーウィードに縁取られた池は美しかった。

帰り、ラバーンさんが、ツンドラにある薬草を教えてくれた。

帰ったら、ビュ−ラーさんが、エスキモーの医療について話してくれた。全部聞き取れたわけではないが、要するに漢方系だ。
中国の伝統医療ににている、といったら、中国人の研究者も来たという。そして、セイウチのペニスの話になったとき、「セックスのために使うのか」といわれてビクリしたと笑っていた。
ビューラーさんは若い頃、ライフルの選手で大会のために全米を旅したという。
故郷は私が飛行機から眺めて不毛の大地と思っていた山の中。ジェイドマウンテンのそばだという。ジェイドマウンテンとは、まさに1山がジェイド、晴れると山がかがやき、降ると山は暗く沈むのだという。近くにアンバーマウンテンもあったという。すごい、アラスカの山は宝の御山だわ・・・

午後4時半、町のエスキモーセンターで、彼らの踊りを見た。でも、いつもここでやっている子どもたちが、夏休みを利用してカナダに公演旅行に行っているとかであまりうまくなかった。残念。
飛行場で、もうひとりのお客(ラバーンさん夫妻の古い友だちみたい)ヲピックアップして帰る。
夕方、ビューラーさんが、洋服(エスキモードレス)ができたからと声をかけてくれた。
ホントすてき、だ。早速着てみた。よい感じ。ビューラーさんと記念撮影。
「黄色いのは初めて作ったけど、すごくいい」とはビューラーさんの言葉。
ラバーンさんも、ヘンリさんも、ケリーも、みんないいねえ、と褒めてくれた。
夕食はチキン。でも、私にだけは、鯨肉とカリブーステーキがでた。(明日帰るから)カリブーが固い。野生の牛って感じ。
イクラも、オードブルとしてクラッカーにのせた。
私がイクラの生臭さを消すのに醤油とワインをすこし加えたら、ラバーンさんは感激。サワークリームをクラッカーにぬって、その上にイクラを乗せて。白と赤、何か緑が欲しい・・と私はエスキモーティーの小さい葉をむしって上にのせたら、何かみんな感動?している。「すばらしい、美しい」「繊細だ」とかって。果てには「やっぱり日本人だ」って。
お世辞か?と思ったら、結構マジ顔で私がびっくりした。
ワインを飲みながらラバーンさんと夕食の支度をしたんだけど、男性方はお安いワイン。私とラバーンさんは「トップシークレットよ」なんていいながら高いヤツをグビグビ。うまかった。
ビューラーさんは、ビールの人だし。

夕食後、みんなで、浜辺に転がっていたセイウチにオイルをかけて、流木などを拾ってきて燃やした。
何しろ、でかいから燃え尽きるまで時間がかかった。
11時近くまで、浜でその火を燃やしたり、火を見つめたり、ぼやぼやと話したり、波の音を聞いて・・で過ごした。
なにをするわけでもないが、至福の時間。
黄金色の夕焼けが沈みはじめて私はお休みをいって部屋に帰った。
ケリーが「バイバイ、いい旅をしなさい」といてくれた。
彼は、いつも私が起きる頃には仕事でいないし、明日も私は出発する朝にはいない。ありがとう、さようなら。カヤック、するよ、私も。

明日はアンカレジに帰る。
本当に楽しい3泊4日だった。





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