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2002年02月14日(木) |
シマンテック社に感謝 |
今日はもう、大変なことが起こってしまった。 午後7時過ぎ。さあ、今日も先の見えない作業に入ろうかと書きかけの原稿を開こうとしたら・・・・・フォルダがない。 ないという事態が飲み込めないままに、ゴミ箱を開いてみる。
ない。
わたしは「あっ!」と昼間の作業を思い返す。
仕事に必要な資料を求めてネットで新聞検索をしていて、とにかく色んな記事をデスクトップ上にクリップしていた。あとで必要なものだけファイルにコピーペーストして、資料を作るつもりだったのだ。 資料が出来上がり、よしよし、と、山のようにできているクリップファイルを一挙に選択して、ゴミ箱に捨てて、おまけに空にして(!)、電源を落としたのだった。
呆然として、しばし何も考えられず。
大事なフォルダ二つを、一緒に選択して捨ててしまった?
なぜHDに置いてエイリアスで作業しなかったのか!? と、後悔先に立たずのよしなしごとを繰り返す。デスクトップに置いておいたフォルダの中には、この休暇が始まってから書いた、すべての草稿、プラン、6種類のワードファイルが入っていたのだ。そしてもう一つのフォルダには、撮りためたデジカメ写真がたーくさん入っていた。 写真なんてどうでもいい! とにかく原稿を取り戻したい!
うじうじしていても仕方ない、もしかしたら! と、ノートンシステムワークを引っ張り出し、起動。アンイレースの機能ははじめて使うので何が何やらわからぬまま、直感的に捜し始める。ちゃんと説明書を読めばいいのに、馬鹿だから一瞬でも早いほうがいいような気がして、とにかく捜す。(本質的にわたしはPCに向いていない!)
出てくるわ出てくるわ、何千ものファイルたち。これだけあればきっと、と、一から見ていくも埒があかず、ファイル名だのカタログツリーだのでさらに検索。
「奇跡」だと思った。
シマンテック社に足を向けて眠れないと思った。
捜しても捜しても、フォルダ自体は見つからないのに、最も大切な原稿のコピーファイルだけ、なぜか「あった!」のだ。
実はほかにも細々と色んなファイルを入れていたのだけれど、もう今はほかのことはどうでもいい。ただひとつのファイルが見つかっただけで、それだけでよかった。
これからもPCで書き続ける限りは、バックアップのことを真剣に考えなければ。いつも、つい面倒で、楽観的にかまえているからな。
今はもうこうして落ち着いているが、発見したときは大変だった。もとが関西人なもので、火急の事態が起きると、関西弁でしゃべりまくる。
「なんで?」「なんでないんよ?」「ちょっと待ってえな」「何処行ってしもたん?」「堪忍してよ」「ちょっと、どないなってんの?」「ああ、もう、どないしょう」
と、こんな感じで、ノートンシステムワーク様が長い長い時間をかけて検索してくださっている間も、ずっとしゃべっていた。「いつまでかかってんの!」「もう、はよ調べてよ」「頼むで、見つけて!」ああ、いやだいやだ、何年東京に暮らしても、根っこは関西人なんだな。向こうで暮らした時間より、もう東京暮らしの方が長いというのに・・・。
さあ、とにかく、いちばん大事なものだけは助かった。感謝して、またこのファイルを育てようかな。
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