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2002年03月04日(月) 涙のない女。

 うわあー、たかだか3日くらいさぼっただけなのに、わたしの内ではもう10日ほども過ぎたような感じ。

 目を患っていた。PCに向かって根を詰めすぎたのがいけなかったらしい。もう、画面を見ると目の奥が痛くなってくる。痛いなあと思って目をつぶると、涙を煮詰めたようなものが滲んでくる。目薬をさす。どんどんさす。すると、痛みにかゆみが加わってくる。
 わたし、PCの画面恐怖症になってしまいました。この痛みを覚える前には、とりあえず書いていた物語が「了」に達し、小さな喜びを覚えていたのでした。で、書けない部分を抜かして突き進んできたから、足りない部分をしっくり書いていこうと思っていた矢先のこと。
 考える時は紙を前にして、まとまってからキーボードに向かう。とりあえず、画面に向かって考える時間をなくしたのですが、もう痛みはますばかり。今どうしても必要なこと以外、画面なんて1秒でも見ていたくない状態。

 さて、病院に行って色んな検査をしてもらった。わたしは以前から飛蚊症がけっこうひどく(点とか糸みたいな黒いものが視界にいつもあるのですね)、これは一般的な40歳より老化が進んでおるらしい。まあ、目を酷使する仕事をしてきたから仕方ない。そして、眼圧問題なし。じゃあ、問題は?
 下まぶたにリトマス試験紙みたいなものを貼られて待つこと、10分。先生が言った。
「ああ、涙がないねえ」
 わたしはひどいドライアイになっていたのです。それにしても、涙のない女とは。これで貧血にでもなったらえらいことになってしまう。血も涙もある女で、そりゃあいたいもの。

 わたし、昔から視力がよいのです。久しぶりに検査したら、今も1.5と1.2ある。この出来のよい目で、裸の目で、見てきたものに支えられて今の自分がいると、実感。
 歳をとってくると、当たり前のように思ってきたひとつひとつの自分の器官を、意識して、ありがたく思って、自覚的に大事に暮らしていかなきゃいけないんだろうな、と思う。

 女でも、ひとりもので頑張ってくしかない身。この体ひとつ、大事にしなきゃ。これからが働き盛りだもの。


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