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2002年04月02日(火) ういういしい気持ち。

 果物屋さんに雇ってもらうことになる。ただ、果物を売るのではなく、フルーツジュースを売るスタンドに配属された。デパートの入り口とかで、ジューサーミキサーを並べている、あのスタンドだ。

 仕事でキャスティングに参加するようになってからというもの、タレント事務所のマネージャーからことあるごとに挨拶されたり、付け届けをもらったり、なんだか、わたしはちっともエライ人ではないのに、エライ人と端から勘違いするような待遇だった。そんなわたしも、明日からジュースを売るお姉さん(おばさん?)だ。

 時給はたった900円だけれど、いいじゃないか。本職じゃないんだもの、1ヶ月限定で雇っていただけるだけ有り難い。

 そう言えば、上京し大学に通い一人暮らしを始めて、最初にやったアルバイトが、デパートの売り子だった。なんと18歳の時以来である。それに、こういう時間給の安い仕事も長らくそれ以来だな。
 司会のお姉さんをやったり、テレビ局でカラー調整のモデルをやったり。日本料理の仲居をやっていたらスカウトされて、スペイン料理屋の雇われ店長をやったり。ギャラの安い俳優時代は夜しか働けなかったからずっと水商売。なんだかんだ言ってアルバイトで高給取りだった。

 時給900円。うーん、いいかもしれない。

 この休みが始まる時、もしバイトをやる羽目になったらお弁当屋さんで汗を流しておばさんたちと働くとか、そういうのがいいなと思っていた。なんとなく、ラインは一緒だな。

 恋人は今日から仕事で渡欧。彼はわたしがそんな風でもあまりがっかりしないらしい。逆に面白がっている。変なの。

 休みは仕事仲間が新作の稽古場で熱くなっているのを見にいこう。4月は忙しくなりそうだ。


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