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2002年10月14日(月) 久しぶり。

●今日、パリ公演から帰ってきた。
東京公演を終えてから、滋賀、新潟、福岡と回り、パリでツアー終了。ひとつの芝居で、また3ヶ月が過ぎた。

●3ヶ月の間に、恋人との関係に亀裂が走り、もう自分の人生なんてどうでもいいやって気持ちにいったんはなったものの、性格のせいか年齢のせいか、表面上は立ち直り、懸命に仕事をしてきた。癒えているわけでは決してないので、実に毎日がつらい。
愛しあえなくなったわけではない。愛しあい方がわからなくなってしまったのだ、お互いに。

●ちょっとした先の打ち合わせなどは入っているものの、基本的に11月半ばまで仕事はお休み。1ヶ月のオフ。
こんな時であるからと、モスクワとサンクトペテルブルグの旅を予定している。これまでの文学的興味からと、どうしても実物に出会いたかったアンドレイ・ルブリョフのイコン、聖三位一体を、トレチャコフ美術館で見るために。夜はもちろん、毎日劇場に通うつもり。大学時代に勉強したロシア語を、久しぶりに復習している。

●書かなかった間に読んだ本の中で面白かったもの。
やっぱり、「海辺のカフカ」。そして、チェーホフの幾つかの短篇。チェーホフは全集を頭から読み直している。生きていくことはどの時代も同じ。面倒で、理不尽で、愛おしく、切ない。


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