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2002年10月15日(火) |
旅の準備に余念なし。 |
●もともと、休みになると必ず時差ボケみたいな生活を始めるわたしである上に、パリ帰り直後。朝7時を過ぎて、ようやく眠ってみようかなという気になってくる。ロシア時計を見ると午前2時過ぎ。ちょうどわたしが寝る時間。どうせならこのまま出発までロシア時間で暮らしてみようか。
●とういうわけで、先の仕事の準備のかたわら、ひたすらにロシア旅行の準備をしている。大学の第2外国語でとったロシア語は嘘のように忘れており、思い出すのに余念がない。それに、せっかく念願のロシアに行くのだから、読み返しておきたい文学作品がたっくさんある。意地っ張りのわたしは、旅行先で地図やらガイドブックなどを広げるのが大嫌いなので、必死になって地図を頭にたたきこむ作業も必用だ。(この性格のおかげで、わたしはどこに一人旅に行っても、そこで暮らしている人だと思われる。)でも。今度はロシアなんである。手強い。英語は通じないし、ロシア語で少しは話せても、聴く方は壊滅的である。で、準備に忙しい。あれやこれや、やるべきことはいっぱい。
●昼間はは拉致被害者一時帰国のニュースに釘付け。 選択の余地のない人生を生きること。家族というもの。色々と考えることの多い時間。
●多和田葉子がバイリンガルとしてドイツに暮らすことで、自らのことばを解体していくエッセイを読み、自分のことばとのつきあい方に欠けている側面を痛感。演出家に必要な情感だけを持ち、必要な分析力と哲学のない自分を前に、「これから」を考える。
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