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| 2003年03月20日(木) |
開戦。この3日間を振り返る。 |
●第2次湾岸戦争、開戦。
1日中、報道番組をつけっぱなしにして過ごす。
新聞を読んでも、報道番組を見ても、どんな真意もくみ取ることができない。武力によって制圧されるべきものがはっきりと提示されているにも関わらず、その実体が、見えない。
どんなに「人道的」にと謳ってみても、避けえない悪の制圧だと謳ってみても、無差別殺人になって仕方のない、百花繚乱、進化した兵器の活用は、そこに当然、敵味方の線引きをし、人心を歪ませる。想像力のバランスは崩れ、崩れたもの同志は寄り合い引き合い、歪んだマスを形成する。歪んだマスは、次ぎに何を生み出すか分からない。人間とはそんなものだろう。また、一度生まれた憎悪、深い痛みは、遺伝子となって子孫に繁栄する。きっと、血となって受け継がれる。
自分もまた、歴史の中の一部なのだと、感じざるをえない。
不愉快で、つくづく、悲しい。
●3日間、いろんなことを考え考えしていたら、どうにも書く気にならなかった。どうせ書ききれないからと、書かなかった。 思い切って3日分を書こうとしてみたら、やっぱり何も書ききれず、自分につくづく愛想を尽かしたりする。 それでも、意味があるはずだと、やっぱり、書いてみる。
●明日から、ロンドン公演の準備を始める。打ち合わせに出向いたり、向こうでこなす仕事のシュミレーションをしたり。 単純に、仕事に忙殺されると、本質を見失いがちだ。こうして時間のある時に感じる、(あれこれとどうしようもなく彷徨ってはいるが)自分の立ち位置を、忘れないようにしなければ。
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