Journal
INDEXbacknext


2003年05月29日(木) 体力筋力回復計画。

●素晴らしいお天気なので、10時半頃ようやく眠りについたものの、もったいなくて1時に起きてしまう。それでもなんだか元気で、床の拭き掃除などはじめる(何ヶ月ぶりだろう……?)。五月らしいお天気を長らく与えられていなかったので、気持ちが弾む。
 予定していた芝居は、チケットが意外やとれず、先送り。仕方ないので、次の予定であった、スポーツジムの申し込みに出かける。
 1ヶ月まるまる、あと1ヶ月も自由時間たっぷりという2ヶ月のお休みを前に、どうしてもやりたいことの一つが、体の鍛え直しだった。40歳を過ぎて、どうも疲れやすく、(当たり前と言っちゃ当たり前なんだけれど)徹夜翌日の集中力がイマイチだったりする。花粉症に苦しめられるのも、偏った食生活とか、体の軟弱化からきてるのではないかと思うし(実際は体力は関係ないみたいだけれど、何か、こう、気分的にね)、何より困るのは、疲れてくると、歩きたくなくなったり、すぐ座りたくなったりするということ。これはわたしの信条に実に反する。いかん。いかん。こんなことでは。
 30歳を過ぎたときも、20代からの変化と、座り仕事が増えたことからくる不安で、体力測定に行ってみたりした。この時の結果っていうのがなかなか凄くって、心臓年齢18歳、運動能力年齢20歳と診断されたのだ。
 これにわたしは胡座をかいてしまった。定期的に運動するわけでもなく、煙草はバカバカ吸うわ、酒は飲めるだけ飲むわ、生活は不規則で慢性睡眠不足、おまけに食生活はずたぼろ。それでも、自分は大丈夫って、どこか過信してしまっていたんだな。
 で、2ヶ月でどこまで戻るかわからないけれど、運動しよう、筋力を戻そう、引き締めよう、と、考えたわけだ(わたしは、いつもこうして短絡的に行動する)。
 明日、別料金を払って(!)カウンセリングとテストを受けてくる。惨憺たる結果が予想されて恐ろしいが、ま、何事も現実を知るところから始めなければなるまい。

●帰宅途中、ふと立ち寄ったユザワヤで、いろいろな布を衝動買いしてしまい、帰宅後、物置からおもむろにミシンなど取りいだし、カーペットがわりにするファブリックに滑り止めを縫いつけたり、様々な袋縫いをしたり、突然の縫い物熱。
 18歳で劇団に入ったとき、かなり強制的に先輩の衣装を縫わされたおかげで、まったくの独学だが、ある程度の服なら自分で縫えるし、型紙も作れる。20代は時間はあってもお金がなかったから、ずっとお手製の服を着ていた時代もあった。でも、今はお金で時間を買いたいくらいだから、ミシンを触るなんてこと、ほとんどなくなってしまった。
 ずっと物置で眠っていた20年前購入の旧型ミシンは、ガタガタと音をたててうるさいったらないのだが、それでもきっちり布送りし、下糸と上糸のコンビネーションもまずまずだ。きっちり布と布がくっついていく。わたしのミシンさばきも、さほど衰えていない。……楽しいのだ。実に実に、久しぶりのミシンは楽しかった。
 そうやってお休みを楽しんだあとは必ず、「もっとほかにやるべきことがあるでしょ!」と反省するのだが、まあ、楽しいものは楽しいのだ、と、自分にエクスキューズする。

●ついに村上春樹の訳したライ麦畑を読み始める。高校生のとき野崎訳を読んでいたし(意外にもたいして好きではなかった)、そしてあまりに売れているものだから、「今読まなくてもいいか」と思ってきたのだが、昨日のラブリー・ボーンの翻訳にちょっとうんざりして、何かいいものに出会いたくなってしまった。
 読み始めると、まあ、忘れてしまっているせいもあるが、初読みの感じ。
 明日からは、観劇だのなんだの、予定がしばらく詰まっている。自分を忙しく動かして、しばらくは、恋人とA氏の狭間で苦しむところから逃避したい。


MailHomePageBook ReviewEtceteraAnother Ultramarine