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| 2003年05月30日(金) |
眠れる筋肉。そして迷い。 |
●そして、昨日書いたとおり、わたしは診断を受けてきた。開けてびっくり玉手箱。またしても、10年前わたしに胡座をかかせたのと同じ状況が……。
診断してくれた人は「素晴らしい」の連発。10年前と同じく、「何か運動されてるでしょ?」と聞かれる。答えはもちろん「NO」だ。 曰く。 「あなたの体格判定は〈理想的〉です。体重、体脂肪率ともに標準です。摂取カロリー(飲食)と消費カロリー(運動量)のバランスがとれている状態と思われますので、今後とも現在の生活パターンを維持していきましょう」 維持っていったって、大酒は飲む、食生活は気まぐれ、運動する暇なんてない、朝でも昼でも気が向いたら寝る究極の不規則生活。それを改善しようと立ち上がったのに、「素晴らしい」を連発されてしまうと、もう、何がなんだか。 でも、つまびらかに結果を見ていくと、体重はかなりオーバーしているし、体脂肪だって標準より多い。間違いじゃないのかと聞いてみると、答えはわたしの筋肉にあった。……多いのだ、筋肉が。多すぎる脂肪も多すぎる体重も、筋肉量が人よりかなり多いことが、すべてをカバーして標準体型とみなしてくれているらしいのだ。と言われて、筋肉の項を見てみると、確かに、全身がフィットネス目標と言われるラインの最高レベルに達している。両腕はすでにアスリートレベルの筋肉量だ。 こういうのって、やはり母に感謝すべきなんだろうか? 確かに、スポーツは何もやってこなかったけれど、歩くのは好きだし、頑張りもきく。なんにも育てようとしていなかったのに、見えないところで、そんなに筋肉なるものが育っていたんだなあ。……ずっと誉められていると、なんだかわたしは長年にわたって宝の持ち腐れをしてきたような気になってくる。座り仕事書き仕事ばっかりして、時間があればソファーに寝っ転がって本を読み。
結局、この素晴らしい(!)筋肉量を維持しつつ、さらなる体力アップに向けて体脂肪を減らしていきましょう、と、目標設定。うーん、でも、今のわたし、去年の今ごろより8キロも太っているし、何処から見ても丸々していて、みっともないことこの上ない。納得いかないけれど、ま、元気であればあるほど、そりゃあ毎日は楽しくなる。それに歳をとると、不良であることも、健康でなければ出来ないことなのだ。よし。わたしは幾つになっても不良でいるために、体を鍛えるぞ。
●そんな結果のあと、気持ちよく運動して帰ってくると、恋人から電話。ずっと体調が悪いとは聞いていたが、昨日、仕事を休み、一日家で休養したと言う。わたしたちの仕事で、それもわたしや恋人のようなタイプが仕事を休むというのは、よっぽどのことなのだ。そのよっぽどのことが起こっていることをわたしは知らなかった。連絡もしてくれなかった。気をつかったのだろうが、どうしてわたしに助けを求めてくれないのか。 会いたいと突然訪れたA氏に、ひどいことと知りつつ、帰ってもらう。助けてあげられない自分と、助けを求められない自分が悲しい。 いつまでこんなことをしているのだろうと、自分を責める。A氏の求婚に心を揺さぶられていた時期だけに、よけい、恋人への思いが募る。でも恋人は、9月になればパリに発ち、奥さんとの暮らしを再開する。でも、それも1年のことだ。その後は、またわたしの恋人に戻るだろう。彼はよく言う。「ずっと一緒にいられればいいね」と。そんな中途半端な誘いで、わたしを引き留める。でも、わたしは、これだけ好きなのだから、それでいいと思ってきた。A氏が現れるまでは。
わたしは一体いつになったら答えを出せるのか。 ※HP Etceteraに、「等しく降り注ぐ眼差し」をUP。
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