Journal
INDEX|back|next
| 2003年08月20日(水) |
Are You Lonesome Tonight? |
●いやはや、大変な仕事を受けてしまったものだ。毎日そんなことを書いているが、毎日そんなことを思っているわけで。 歩いている時も、家にいる時も、「あ、あれをああしておかなければ」「あれは、こうしておいた方がいいな」「やばい、あれはすぐにもこうしなければ」なんてことを考えており、おかげで、日常生活に様々な破綻をきたしている。 新しいメトロカードを買って、改札機に突っ込み、抜かずに電車に乗ってしまい、降車時に改めて電車賃を払うこと三回。千円券が2回。3千円券が1回の損失。……考え事をしないで歩く、というのが、このところのわたしの課題だ。
●今の現場は、若い子がとっても多くって。で、久しぶりに、若い奴ら、いいじゃないって思わせる奴がいたりして。つまりは、大人や仕事に飼い慣らされてないってタイプの子たち。 その一人が、踊るとき、妙な美意識を見せる。 ボクサータイプのブリーフの、ロゴの入ったゴムの部分を、どれだけ、どの振りの部分で見せるかということに、かけている。(というように、わたしには見える) 20歳そこそこの、そういうこだわり、そんな主張、わたしはものすごく愛せる。可愛くって仕方がなくって、その幼いセクシャリティーに、だまされてあげてもいいって気になったりする。(現実的にはありえないけれど) まあ、大変な現場ほど、そういうどうでもいいことに喜びやら楽しみを見いだしてしまうのだな。
●昨夜、仕事で遅く帰ってきて、なんとなくNHKをつけていたら、「歌のアルバム」ってのを延々やっていて、プレスリーの「Are You Lonesome Tonight?」が聞こえてきた。 この曲の邦題、確か、「今夜はひとりかい?」だったと思う。 「寂しくないかい?」ではないところが、突然、わたしの心をぐぐいと動かす。 「今夜は一人かい?」と聞かれて、始めて、二人の夜もあることを思い出す。そして、その一人の欠如が、「寂しい」ということなのだと思い出す。 「寂しくないかい?」と聞かれたら、「寂しくなんかない」と答えられるのに、「今夜は一人かい?」と聞かれると、「そうね、二人じゃない」と、答えざるをえなくなるのだ。
わたしは、そのとき、二人ではなく、一人だった。 一人であることが寂しいのではない。 一人が欠けていることが、寂しいのだ。
一人、プレスリーの問いかける歌声に、胸を震わせる夜。
●仕事帰り、恋人と待ち合わせ、お酒を飲んで帰った。 さっきまでは二人でいて、今は一人だ。
|