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2003年08月24日(日) 陽の目を見たい若者たち。●二十一世紀最初の戯曲集(野田秀樹)

●それにしても、このところの業界のモラルの低下は甚だしい。
 仕事を受けておきながら、後になって、どんどんNGを出してくる。最初から分かっていれば、絶対キャスティングしないようなNGの数々。
 タレントを使い捨てにしてしまう事務所のやり方、馬鹿ばっかりのマネージャーたちに、腹を立て続けている。このところは、腹を立てるだけではなく、どうあるべきなのかをちゃんと説くように心がけている。何がどう間違っているかを伝えるようにしている。馬耳東風であっても、片腹痛い思いを少しは味わっておくべきだ。

●どんどん現場は、情報飽和状態になっていく。問題も山積みで、何から手をつけていいやらという感じ。こういう時は、地道に一つずつつぶしていきながら、全体を見渡し続ける意識を忘れないように過ごす。自分が全体をしっかりと把握しておかなければ、何かが零れていくのだという責任感で、気の休まる暇がない。

●帰り道、11時までやっている本屋に寄り道して、しばらくは持つだろう量の書籍を購入。忙しくっても、最近はネットのメール便配送で買えるのだが、やはり本屋に我が身を置く喜びは代え難い。
 今夜は、なるべく早くベッドに入り、新しい物語の扉を開こう。でも、このところ書き続けていた感想など、まったく書く余裕なし。ただただ、自らを喜ばせる読書のみ。

●今までの夏不履行を取り返すような、猛暑。でも、お陽さま好きのわたしは嬉しい限り。これを素直に喜べなくなったら、わたしの人生も寂しくなるだろうな。
 それにしても、今年の蝉はかわいそう。
 長い長い間スタンバイして、ようやく本番がこれでは……。彼らの燃え切れない夏に同情。
 わたしがそんな話をしていたら、若いダンサーの男の子が、「他人事じゃないっすよね、やっぱ陽の目見たいっすからね」と眉間に皺を寄せていた。その姿に笑いながら、自分の経験で助けてあげられることがれば、何でもしてあげたいと思った。
 しんどい毎日でも、そんな前向きな若者たちが、今のわたしを支えているのかも。


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