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●休憩中は、外に本を読みに出るか、主演女優二人とお喋りして過ごすことが多い。今日は後者のパターン。 一人は今をときめく日本を代表する女優となっているし、一人は売り出し中のフレッシュな女優。二人は姉妹のように仲が良く、日がな一日顔をつきあわせているというのに、休みの日にまで一緒にショッピングに出たりしているらしい。 彼女たちと、芝居の話をする。飽かず、今の仕事の話をする。自分の心と体で勝負している彼女たちは、真摯この上ない。現場をキープすることだけになっているわたしとは、熱さが違う。彼女たちの話に耳を傾け、アドバイスしながらも、エネルギーを注ぎ込まれることの方が多い。 彼女たちと、男の話をする。20代と、30代と、40代の女が三人集まって、笑い転げながら話す。時間を忘れて、「あ、もうこんな時間、支度しなきゃ」ってことになる。 自らの未来将来を夢見ることで生きているような彼女たちは、わたしが忘れそうになっているものを思い出させてくれる、素敵な仲間だ。
●ポール・オースターの新刊エッセイを読み始めた。彼が実際に体験した、実際に聞いた、小説より奇なる事実を集めたもの。それはこれまで読んできた彼の小説にことごとくリンクしており、興味深く、エッセイというよりは短編小説を読んでいるよう。 野球を題材にした一編を、書き写して恋人に送った。

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