サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2003年10月17日(金) 騒音寺と野村麻紀

新宿の新しいライブハウス「レッドクロス」に行ってきました。場所は今は亡き日清パワーステーションのすぐ横だった。狭い店だが、なかなか気がきいた居心地の良い店。本日は魔界都市京都から来た3アーティストが出演。

トップに出た「野村麻紀」。若い女の子が生ギター持ってステージに登場。一言でいうとフォークシンガーといえばいいのかもしれないが、彼女の曲は歌謡の匂いもするし、歌詞に情念が隠っているわりにポップであっさりしているところも魅力だ。弾き語りというスタイルがまたサマになっている。彼女の歌を聴いているうちに、初期の中山ラビを思い出してしまったのだが、先週「新宿ブルースナイト」で観た現在の中山ラビの姿はチェリー・カーリー(ランナウェイズ)みたいだったのだ。どこか巫女的でもある野村さん、新宿ゴールデン街など、飲み屋でのライブも多く、オヤジ殺しのシンガーだと思う。

続いて「全力オナニーズ」。笑いました。

ラストは「騒音寺」。なんかもう、このバンドって、かつてのRCサクセションみたいな存在になって、3000人くらいのキャパでやったり、CD10万くらい売れてあたり前だとおもうんだけど・・・。最高のロックンロール・ショウやってるのに、すごくもったいない感じがする。例えば「村八分とかサンハウスとかに求めているけどないものねだりなような何か」がこのバンドにはある。この調子でライブを続けて行けば、必ず騒音寺は多大な影響力を持つバンドになるだろう。加川良「教訓1」という意外なカバーも完全に騒音寺のロックになっていた。
個人的には、このバンドは「フールズの耕とぶつけてみたいんだけど」って言ったら某レーベル代表に困った顔をされてしまいました。





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