たとえば人一人死ぬ度に、星一つ消えていくのなら、僕らは夜空を見上げ、名も知らぬ死者のため、祈りを捧げるだろう。たとえば人一人生まれる度に、星一つ灯るのなら、僕らは夜空を見上げ、名も知らぬ新しき命のため、喜びを謳うだろう。すべてを掻き消す地上の光りは、夜空を染め、僕らを盲目に。ただ明る過ぎたのだ、僕らの世界は。消えていった多くの星々の、その暗闇に目を凝らそう。きっと、そこには光が。微かな残光が。それは流れる涙の、一滴の小さな光。