五行日記
ガム

■■■
■■
■ 完全に取り戻したらそのときは。

自分のどこが好きかと聞かれたら

他には思い浮かばないので声と答える。

僕はこの一週間、その声を失ってた。

話す声、歌う声。

今はもう、だいぶ取り戻しつつあるけど。

2004年11月30日(火)

■■■
■■
■ 我が輩はガムである。

名前は12年ほど前にもらった。

思いがけず名付け親のひとりと電話で話した。

何年も話してないなんて思えないくらい相変わらず気さくで

それがすごく懐かしく、すごく嬉しかった。

名前に負けないよう、これからもガムシャラで行こう。

2004年11月29日(月)

■■■
■■
■ 最低限の仕事。

外から妨害する風。内から妨害する風邪。

昨日よりも酷いような気がしたけど大丈夫。

昨日の『クスリ』が効いている。

一歩一歩を踏みしめて、たすきを次に届けよう。

それが今日の仕事。後は無事に帰るだけ。

2004年11月28日(日)

■■■
■■
■ シナリオライターな日。

どうせ使えないのに朝から晩まで考えるシナリオ。

まるで売れない脚本家のよう。

せっかく採用したシナリオは主演女優のアドリブで台無し。

なかなか思ったとおりにはいかないもんだ。

それならこんなシナリオ、ライターで燃やしてしまえ。

2004年11月27日(土)

■■■
■■
■ 新陳代謝するジグソーパズル。

日々かたちを変える僕のジグソーパズル。

合わなくなったピースを捨てて、新しいピースを填め込む。

完成型なんて見えないし、何ピースなのかも分からない。

だから途方に暮れるときもあるんだ。

あまり衝撃を与えないでよ。すぐに壊れてしまうから。

2004年11月26日(金)

■■■
■■
■ 無味無臭の短電話。

せっかく淹れた珈琲なのに味も香りも感じない。

鼻声なのがばれないように用件だけの電話にしようか。

なんてことを考えながらジョグダイヤルを回す。

とりあえずメールでって弱気の虫。

あー、もう。鼻の下が痛い。

2004年11月25日(木)

■■■
■■
■ 体温計はどこだ?

食べ物や飲み物、自らの唾液でさえ

喉を通るたびに痛みを感じる。

全身の粘膜が潤いを失い、瞬きの数が多くなる。

寒さのせいじゃない寒気で四肢が震える。

やべ。風邪ひいたっぽい。

2004年11月24日(水)

■■■
■■
■ 気分は畳上。

畳の上で目覚めるなんていつ以来だろう。

死にゆくときはこれとは逆に瞼が重くなっていくのかな。

アセトアルデヒドが鈍器を振り回す前頭葉。

鈍い頭痛の中で「死ぬときは畳の上がいい」

なんてことを考えた二日酔いの朝。

2004年11月23日(火)

■■■
■■
■ 忘れるためのスパート。

忘年会シーズン突入。今年1発目の忘年会。

その日一日の忘日会にならないようスローペースで飲む。

新しいことを覚えるたびに古い記憶を忘れられるから

残された一ヶ月に銘肝スパートをかけよう。

嗚呼、会も終盤。スパートをかけてしまった。

2004年11月22日(月)

■■■
■■
■ 地に4本の足をつけ。

来週のドライブに向けてタイヤを換えた。

タイヤの換え時は毎年悩むことだけど

11月に換えたのはもしや初めてかもしれない。

降ってからでは遅いし何かがあったら困るから。

大切な人を乗せるってこういうことなんだ。

2004年11月21日(日)

■■■
■■
■ 鷹と犬鷲のあいだで。

着々とチーム作りは進んでいるようだけど

僕はまだ応援するか決めかねている。

たとい東北のプロ野球チームであっても、

たといよく利用するサイトであっても、

たといサイト名が被り気味であっても。

2004年11月20日(土)

■■■
■■
■ これからのこと。

ある意味長かった一週間が終わる。

やたらと「懐かしさ」にドアを叩かれた週だった。

「懐かしさ」の話す「これからのこと」を聞いていると

嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになった。

僕も少し「これからのこと」を考えてドアを閉めた。

2004年11月19日(金)

■■■
■■
■ 0時前の勝ち組。

本日解禁のワインを飲みながらメールの返事を待つ。

返事が来るまでの間、何度か酒を変えつつ青に零す。

「返事が来ない俺は負け組?」

2時間半後に返事が来ると青は言った。

「満面勝ち組の顔です。」

2004年11月18日(木)

■■■
■■
■ 惑星オフライン。

オールディーズとバドワイザーのネオンとビリケンさんと

腕まくりのマスターがいる小さな星へ不時着。

「浸る」には何かが少し足りなかったけど

そこは懐かしさで溢れてた。

懐かしいからって電話してゴメン。

2004年11月17日(水)

■■■
■■
■ 6%に響く声。

上りも下りも6%勾配の農道を走って県庁所在地へ。

片道1時間半の道のりはちょっとしたドライブ。

毎日こんなこと続けたらのどがかれてしまうだろう。

今は声を大事にしないといけない時期だ。

声を張り上げて歌うのはやめとこう。

2004年11月16日(火)

■■■
■■
■ 灰色の窓。

窓を開けた。自分のルールを少し破って。

答えが必ずしも白か黒では無いことに気付いて

それに納得できるようになったんだろう。

窓を覗いた彼女も驚いた様子はなかった。

心強い味方。相談もしてみるもんだな。

2004年11月15日(月)

■■■
■■
■ 緊張の糸電話。

文字での会話より声での会話を選んだ。

緊張の糸が張りつめ声が裏返りそうだ。

でもこのライブ感がまた新鮮でいい。

上を望んだらキリがないから今はまだこんな感じで。

見えない糸なんて多分無いけど今は電話で繋がってる。

2004年11月14日(日)

■■■
■■
■ タマネギの匂いが優しかった一日。

外の天気がどうだったかなんて分からない。

カーテンも開けなかったし外にも出なかった。

考え始めると躰を動かしたくなくなる悪い癖。

ただこういう日なんだとぼんやり考える。

英気を充電、栄養を充填。こんな日なんだって。

2004年11月13日(土)

■■■
■■
■ 温タイム。

伊勢堂岱の遺跡近く、湧き出る温泉を汲みに行く。

さっきまで冷たかったペットボトルが即席の湯湯婆に変わる。

家に帰り500mlの温泉を湯船に開放すると一瞬鼻を突く匂い。

半身浴の躰から噴き出る汗が音を立てて温泉に溶ける。

躰の芯がどこにあるのか、今日初めて分かった気がした。

2004年11月12日(金)

■■■
■■
■ 驚愕の嗅覚に戦々恐々。

何が貴女に届いてると言うんだ?普段と違う鼓動?匂い?

全然会うことも話すこともないってのに

このタイミングで連絡をしてくるなんて。

いずれにしても、ここまではいい流れで来てるんだ。

頼むから邪魔はしないでくれ。

2004年11月11日(木)

■■■
■■
■ 哀しきブロッケン。

五里霧中。無我夢中で走る。

後ろから迫る車の灯りが、一瞬、僕の影を霧の中に映す。

何年か前の僕なら、きっとその影と並んで走れたろう。

過去に追いつけないもどかしさで哀しくなる。

小さな僕の影なのに、なんて大きい影なんだ。

2004年11月10日(水)

■■■
■■
■ 腐葉土デモンストレーション。

吐き出せずに腐った言葉が喉の奥でデモ行進。

今さら吐き出せないからって

口舌機動隊が反対交互のバリケードを張る。

腐葉土のように栄養のあるものなら

迷わず飲み込んで自分の一部に変えてやるのに。

2004年11月09日(火)

■■■
■■
■ 自称スポーツマンの憂鬱。

何年かぶりのランナーズハイ。

灯りの届かないとこまで走ろうと思った。

だけど星も街も車も察してはくれない。

気持ちをくんでくれたのは月だけ。

僕は見えない月に今日できる一番の顔をした。

2004年11月08日(月)

■■■
■■
■ ありがとう。色々貰った日。

冬の匂いがして実家にタイヤを取りに行った。

米、味噌、椎茸、滑子、ブロッコリー、長芋、洗剤を貰った。

その後、サッカーの球納めに行った。

新しいユニフォームと今季の優秀選手賞を貰った。

部屋に帰ると懐かしい人たちから電話を貰った。

2004年11月07日(日)

■■■
■■
■ 橙と群青のディスク。

僕はこのまま、想像力の衰えを歳のせいにして

この先ずっと生きていくのかな。

僕はこのまま、創造力の衰えを日常のせいにして

この先ずっと座り続けるのかな。

それじゃダメだ。重い腰あげようぜ。

2004年11月06日(土)

■■■
■■
■ 切なさは刹那じゃなく。

昔のアルバムを開くようにCDをひっくり返す。

卒業文集をめくるように歌詞を読みふける。

思い入れのある曲や気になり始めた曲たちが

それぞれの扉を開けて僕を中に入れてくれる。

本当は僕が彼らを招待しないといけないのに。

2004年11月05日(金)

■■■
■■
■ 紙屑の中で溺れながら。

何人もの僕がシュレッダーにかけられた紙屑の中で泳ぐ。

細切れの僕が手足に絡まってうまく泳げない。

もがき苦しむ僕の目に、耳に、鼻に、口に

記憶の断片を刺激する僕の欠片が入り込んでくる。

結局僕を苦しめてるのは僕自身なんだと気が付いた。

2004年11月04日(木)

■■■
■■
■ 照れ笑いと沈黙の間。

早く質問形式の会話から抜け出したいと

手掛かりを探して彼女の視線の先を追う。

ひとつずつ彼女を知って、

少しずつ彼女が分からなくなる。

深い森の中に足を踏み入れてしまったように。

2004年11月03日(水)

■■■
■■
■ 明日、天気に。

左右反対の君を見て1日が始まる。

今日みたいな雨の日でもそれは変わらない。

明日になれば会えるのに堪らなく声が聞きたい。

電話してみようか。でも、

明日話すことが無くなったら困るな。

2004年11月02日(火)

■■■
■■
■ 急がば回せ。爪が伸びる。

週明けの朝一番で爪が伸びるような出来事。

期限を過ぎた災害救援ボランティアを募る回覧。

「誰かがやってくれるだろう。」

こんな感じで回ってる職場が好きになれない。

なぁ、どんな思いでそれを見た?

2004年11月01日(月)
≪ ≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加