Opportunity knocks
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待ちに待った日。仕事を半日できりあげて待ち合わせの場所へ。 美術館の前で久しぶりのRさんハトさんFちゃんを発見する。 ちょうど1年半ぶりくらいの再会。思わず笑顔になってしまった。
この前会ったときはRさんとハトさんだけだったけど、今日はそこにFちゃんがいて、それがとても自然で、なんていうか、子どもがいるという生活をほんとうに自然に受け入れてるんだなーという気がすごくして、あー相変わらず素敵な人だなあと、そんなことをおもった。
4人で歩きながら(Fちゃんはハトさんに抱っこされながら)お昼ご飯どこでたべるー?と相談。味噌煮込みうどんってたべたことないんですよー、というハトさんのひとことで山本屋へ。 口にあうかなーとちょっと心配だったけど、どろどろした赤味噌の濃いい感じも、頑ななまでに硬い麺も、けっこう気に入ってもらえたのでほっと安心。Fちゃんもにこにこしながらいっぱいたべてくれたのでうれしかった。
お腹がふくれたところで回れ右して美術館へ。4人で北斎展を鑑賞。 浮世絵だけの大規模な展覧会というのは初めてだったのだけど、とても見ごたえのある展覧会だった。 富嶽三十六景という作品を、これまで教科書的というか単に知識としてだけの絵画という捉え方しかしてこなかったのだけど、実際にずらりと並んでいるのをひとつひとつみていると、やっぱり実際に目にすることって大切なんだなということが改めてよくわかった。 昔の人達にとって富士山という山はほんとうに特別な存在だったのだということ、愛情や憧れや尊敬や畏怖、いろんなものがぎゅっと詰まった存在だったんだということ、それは今の情報や物が氾濫した現代では考えられないくらい濃縮された思いだったんだろうなとおもう。そんな昔の人の気持ちがとても身近に感じられた展覧会だった。
美術館を出て、今度はハトさんが運転する車で栄の中心まで送ってもらう。 今度はRさんとFちゃんと3人でお茶&甘いもの休憩。 お気に入りのキース・マンハッタンでベリージュースとケーキをたべる。 Fちゃんは好奇心全開で、いろとりどりのフルーツやらクリームやらに目がいく様子。 ひとつひとつを小さな指で器用につまみながら口に入れたりして、そんなしぐさがとてもとてもかわいかった。
スイーツのあと、コンサート会場の愛知芸術劇場までてくてく歩く。 会場に着いて、ハトさんFちゃんとしばし別れ、いよいよ開場。 愛知芸術劇場の小ホールはステージのまわりを客席がぐるりと囲むように配置されていて、わたしとRさんの席はちょうどステージの上座。ピアノが置いてある場所から距離にしておよそ15mくらい。かなり良い席。 席に着いて会場が暗くなるまでの間、Rさんと綾戸さんのこととか、最近の近況とかを話す。ゆっくり話せたのはこの数分だったけれど、なんとなくお互いの気持ちとか雰囲気とかが自然に伝わってきて、とても気持ちの良い時間だった。
そして綾戸智恵! 前に聴いたのは7年くらい前だったかな。 この人のすごいところは、ハコが小さかろうが大きかろうが、聴きにきたひとりひとりに「あーわたしに聴かせてくれてるんだ」と思わせるところだとおもう。 それはやっぱりひとりひとりに聴かせたいという綾戸さんのこころがそうさせるのだろうな、とおもう。とてもとても幸せな時間だった。
コンサートが終わって、Fちゃんとハトさんと合流。 もっともっといろいろ話したかったし、コンサートの余韻も一緒にあじわいたかったけど、このまま京都に戻られるということなので、仕事帰りの連れ合いが待っている金山まで送ってもらうことにした。 連れ合いとRさんハトさんは初対面。ほんとうに一緒に食事したり飲んだりできるとよかったのだけど、それはまた次回の楽しみにということで、連れ合いと一緒にRさんの車を見送った。 連れ合いは少しの時間だったけどFちゃんがとても好きになったみたいで、かわいいなあを連呼していた。こんな娘がいたらなあって。思わず生んであげようかなと思ったくらい(いや生まないけど、というか生めない)
今日という1日、Rさんにとってはたぶん、とっても慌しくて大変な1日だったと思うのだけど、わたしにとってはいろいろ感じることの多い1日だったと思う。自分のこれからの生活を見なおす機会にもなったし、なにより純粋にたのしい時間だった。
Rさんハトさん(Fちゃんも!)、遠いところをほんとうにありがとうございました。 また会える日をこころからたのしみにたのしみにしてます。
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