丸くなったその角に コンビニと小さな赤いポストがある 青空と広い畑に挟まれた アスファルトの道を そのまま真っ直ぐ歩く 低いミラー、共同の畑、どんぐりの木、 遠い山並み、昔の一軒家、洗濯竿 小鳥と猫がいる庭…
この道を 一人で歩いていると 遠いエンジンの音や、生活の音が聞こえてきて 陽だまりの中で 眠たくなる
突き当りを右に曲がる 白いアパートが見えてくる。 アーチを潜ってすぐのドア。
私は、兎の小さなぬいぐるみと、風邪薬と、 駅前のスーパーで買った葡萄が入った ビニール袋をもう一度確かめて
ベルを鳴らした | |
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