便蛇民の裏庭
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2002年04月27日(土) 清掃するのも母の仕事

ある日みんなが悲鳴をあげて戻ってきた。
ただ事ではない雰囲気。

「あれはもう、どこから手をつけたらいいのか・・・」

慌てふためくスタッフ。
母はその部屋へ向かった。

天井に、壁に、床に、
まんべんなく塗りつけられている茶色い物体

部屋は異臭を放っていた。
当分使い物にはなりそうになかった。

「時々ね、風呂場にウンコしてあったり、
ベッドにしてあったりしても片付けるのはラクなんだよ。
でもあれは大変だったね。
どうやって天井にまですり込んだのかわかんないもん」

その量、ひとりふたり分ではない そうな。



ある日みんなが悲鳴をあげて戻ってきた。
またもただ事ではない雰囲気。

母はその部屋へ向かった。

その部屋は、一面血だらけだった。
ベッドはかさぶただらけ。
風呂場もかさぶただらけ。

入った客は真夏だというのに長袖。
ほとんど素肌を隠し尽くしていたという。
しかも女性一人。

「あれはきっと性病かなんかだと思うんだよね。
この辺で売りやってた人だから」

掻きむしったと思われる。
かさぶたが落ちていたというよりは
皮膚が散乱していたそうだ。

手足に傷のない人間を集め
清掃と消毒の作業が行われた。

ラブホテルの仕事って、大変かも。






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