便蛇民の裏庭
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暗闇の中、ベッドは静かに軋り始める。
ぎしっ・・・ぎしっ・・・ぎしっ・・・
そして次第に烈しく揺れ始める。
・・・っぅはっ・・・っぅうっ・・・っひっ・・・
っっっぐはぁーーーーーーーっ!
「・・・・・・・っはぁっはぁっはぁっ」
「・・・・・・・ねぇ、だいじょうぶぅ?」
「はーーーもう死んじゃうかと思った」
「本当にそのうち死ぬかもよ」
「そんなスゴかった?」
「うん。 1分以上呼吸止まってた」
相方はどうやらいわゆるひとつの無呼吸症候群ってやつらしいです。
我が家は二段ベッドの上段に相方と上の子、 下段にぼくと下の子が寝ています。
夫婦としてそれもどうなんだって話はおいといて。
呼吸が定期的に止まると 相方のカラダが酸素を求めてヒキツケます。
二段ベッドは普通のベッドよりも揺れます。
吸う状態のときにベッドが揺れます。
吸えてません。
また吸います。ベッドが揺れます。
吸えてません。
また吸います。ベッドが揺れます。
吸えてません。
また・・・
しまいに息苦しさが頂点を極め、 咽たような状態で飛び起きます。
同居当初はただのイビキのうるさい人でした。
「こいつと一緒にいてよく寝れるねぇ!」
と相方の友人たちに驚かれるほどのイビキでした。
そのイビキがときどき止まるようになり、 止まってる時間がどんどん長くなり、 今ではそれに慣れてしまった家族。
しかしね。
ときどき、急に寝てしまうのを見ていると、 そのうち本当に死んじまうんじゃないかと思うデスよ。
無呼吸で眠れてないせいで 昼間急激な睡魔に襲われるようです。
「お願いだから病院行ってよ」
「オレは大丈夫だよ」
NO!
うちで勝手に一人で死ぬならまだいい。 運転中とかにソンナコトになったら 誰かにも誰かの大切な人にも迷惑かけてしまう。 あんたのためだけを思っていってるんじゃあないんだよ!
言い方ちょっと冷たいですか?
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