便蛇民の裏庭
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会議だった。 といっても真剣なものではない。というと失礼か。 オバケ屋敷を開催するにあたってどんなセットを組むかとか、ナニを作るかとか、 低学年高学年を分けるべきかどうかとか、ダレがなんのお化けになるかとか。
「ゾンビを数体作って寝かせておいてー、 そのうち一体だけが本物の人間の扮装ってどう?」 「子供たちが通り過ぎたら追いかけるの?イイかもねー」 「でも狭いから子供たちに踏まれるんじゃない?ダレがゾンビやるのぉ?」 「痩せてる人なら平気でしょう。で、追いかける体力がある人」
・・・・・・・・・・。
何でみんなぼくを見てるんですかぁ〜〜〜〜〜
「あと、怖いモノってなんだろう?」 「ニコニコして立ってる嫁姑とかどう?」 「わぁーーー怖いかもーーー!でもそれは子供たちには通じないでしょー」
「じゃぁのっぺらぼうは?」 「あぁ、それは今まで居なかったねぇ」 「白いタイツでもかぶる?」 「それはのっぺらぼうっていうか、変態?」
「私ねー、ダースベーダーやりたいー。 ダーァダーァダーァダァンダダァーンって。 それで子供たちの背後から霧吹きで水をかけるのはどう?」
みんな、マジメに話してるの?ねぇ、何処まで本気?
とっとと帰って欲しかったのになぜか学校に残り、会議室で走り回っていた迷惑息子。 他のお子達と遊んでいてくれるならイイのだが お母さんたちの背後に周り「こちょこちょこちょ!」といいつつナニゲに乳を触る。 おとなしく待っている少女にすりよりキスをする。 ・・・ぼくの育て方に問題があるのか。
おまけに。
「○○ちゃんのお母さん、すっごいデブだねぇ! いったいナニ食べたのぉ!?」
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー! なんてコトいうのよアンタぁ!!
しかもぼくの4〜5倍はありそうな横幅に ぼくもとっさにフォローできなかったじゃないのさぁ!!
しまいには4歳児を突き飛ばして泣かせてしまった。
ぷちっ
「ちょーーーーっとコッチに来なさい」 「ヤダーお母さん怒るもーん」 「いいからコッチに来なさい」
会議中の母親たちの周りをグルグルグルグル追いかけっこ。
「早くコッチに来なさい」 「何もしない?」 「しないからコッチに来・な・さ・い」
しぶしぶやってくる息子。
「ちゃんと謝りなさい」 「やだ」 「ヤダじゃない。ちゃんと謝りなさい」
母と睨み合い。
「ごめんなさい」 「かーちゃんにじゃなく、あの子にちゃんと謝るの」
4歳児と睨み合い。
「べろべろベーーーーーーっだぁ!」
んにゃろ!
「ちゃんと謝れないのなら一緒に帰ってあげないからね!」
しゅんとなる息子。
「ごめんなさーい」
結局ろくな話し合いもできず帰る時間になってしまった。 トホホホ。
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