便蛇民の裏庭
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もう月末なのにまだ集まらない町内会費。 集まっていない分を夕方襲撃。
ピンポーーーン♪
「町内会費の徴収にうかがいましたー」
「町内会費ぃ?1年分払ったわよ?」
「あの・・・年度が変わりましたのでぇ」
「あらあら、あなた便蛇民さんトコのお嫁さん?」
「はいー、コンバンハー」
「あなたお子さんはいつ作る気なの?」
「あ、いえ、もういるんですけど・・・」
「あらあらあら、いつの間に?オトコノコ?オンナノコ?」
「どちらも一人ずついます」
「まぁ、おいくつ?幼稚園?」
「上は小学校2年生です。下が幼稚園で」
「まーーーーっ、そうなの?子連れでの結婚だったの?再婚?」
「え、いえ、結婚してからできた子ですけど」
「でも、あなたお嫁にきたの去年よねぇ?」
「いえ、もうかれこれ8年になりますか」
どうもこのおばあさんの時は止まっているらしい。 どうでもいいから早く町内会費を・・・・
残るは一軒。元校長先生のお宅。 しかしこの元校長、かなりのエロボケ爺なので要注意だ。 何度通ってもいないし。 しょうがないのでお隣の息子さん宅にうかがう。
ピンポーーーン♪
「町内会費の徴収にうかがいましたー」
「・・・ちょっとお待ちください」
待たせる待たせる。 いくら大きい家だとはいっても待たせ過ぎだろう。
ドアを開けた途端、そのおじさんは急にニッコリとした。
「あらあら、いらっしゃぁい」
「どうもコンバンハ」
「お義母さんが班長の仕事するのかと思ってましたよ」
「義母ももう年なので私が代わりにやっております」
「いやぁ、若いのに大変だねぇ班長なんてねぇ」
「いえいえ、そんなことないです」
「奥さんまだ若いよねぇー、いくつ?」
「・・・あの、1ヶ月600円です」
「じゃぁ1年分払いますよ。7200円ね」
ニコニコがニヤニヤに見えるのは気のせいだろうか。
しかもココのおうち、奥さんというものを見た記憶がない。 それにこの顔つき。 もしやあのエロボケ爺と同じなのでは。
まったく、エロボケ爺の家といいこの家といい、 ナゼ玄関がこんな奥まった人目につかないような作りなんだ。
爺は以前、町内のアンケートを持っていった時 よろめいてぼくに抱きついてきた事がある。 オッサンまでよろめいたりしたらもう二度と来ないぞコノヤロウ。
とか考えながら笑顔で領収書に判を押す。
「はい、確かに1年分いただきました」
領収書を渡す。
「ハイハイ、ご苦労様〜ぁ」
ナゼ手も一緒に握る!!!
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