便蛇民の裏庭
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2002年05月30日(木) ささやかな苦労

もう月末なのにまだ集まらない町内会費。
集まっていない分を夕方襲撃。


ピンポーーーン♪

「町内会費の徴収にうかがいましたー」

「町内会費ぃ?1年分払ったわよ?」

「あの・・・年度が変わりましたのでぇ」

「あらあら、あなた便蛇民さんトコのお嫁さん?」

「はいー、コンバンハー」

「あなたお子さんはいつ作る気なの?」

「あ、いえ、もういるんですけど・・・」

「あらあらあら、いつの間に?オトコノコ?オンナノコ?」

「どちらも一人ずついます」

「まぁ、おいくつ?幼稚園?」

「上は小学校2年生です。下が幼稚園で」

「まーーーーっ、そうなの?子連れでの結婚だったの?再婚?」

「え、いえ、結婚してからできた子ですけど」

「でも、あなたお嫁にきたの去年よねぇ?」

「いえ、もうかれこれ8年になりますか」

どうもこのおばあさんの時は止まっているらしい。
どうでもいいから早く町内会費を・・・・





残るは一軒。元校長先生のお宅。
しかしこの元校長、かなりのエロボケ爺なので要注意だ。
何度通ってもいないし。
しょうがないのでお隣の息子さん宅にうかがう。


ピンポーーーン♪

「町内会費の徴収にうかがいましたー」

「・・・ちょっとお待ちください」

待たせる待たせる。
いくら大きい家だとはいっても待たせ過ぎだろう。

ドアを開けた途端、そのおじさんは急にニッコリとした。

「あらあら、いらっしゃぁい」

「どうもコンバンハ」

「お義母さんが班長の仕事するのかと思ってましたよ」

「義母ももう年なので私が代わりにやっております」

「いやぁ、若いのに大変だねぇ班長なんてねぇ」

「いえいえ、そんなことないです」

「奥さんまだ若いよねぇー、いくつ?」

「・・・あの、1ヶ月600円です」

「じゃぁ1年分払いますよ。7200円ね」

ニコニコがニヤニヤに見えるのは気のせいだろうか。

しかもココのおうち、奥さんというものを見た記憶がない。
それにこの顔つき。
もしやあのエロボケ爺と同じなのでは。

まったく、エロボケ爺の家といいこの家といい、
ナゼ玄関がこんな奥まった人目につかないような作りなんだ。

爺は以前、町内のアンケートを持っていった時
よろめいてぼくに抱きついてきた事がある。
オッサンまでよろめいたりしたらもう二度と来ないぞコノヤロウ。

とか考えながら笑顔で領収書に判を押す。

「はい、確かに1年分いただきました」

領収書を渡す。

「ハイハイ、ご苦労様〜ぁ」

ナゼ手も一緒に握る!!!






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