便蛇民の裏庭
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2002年07月10日(水) とっても平和

曇り空の下、朝の大通り公園。
平和の象徴ハトさんたちがポロっポーポロっポーと歩いている。

便ちゃんはお茶を片手にその光景を眺めていた。

一人のおばさんが大きな紙袋をもってやってきた。
紙袋からパンを取り出し、細かくちぎって投げ与え始めた。

どんどん集まってくるハト。
どんどんどんどん集まってくるハト。

最初は細かくちぎっていたパン屑が
ちぎるのが面倒くさくなってきたのか
なんだか遠目にどんどん大きくなっていく。
どうもハトに向かって投げつけているようにしか見えない。

どんどんどんどん集まってくるハト。
どんどんどんどんどんどんどんどん集まってくるハト。

そこへ一羽のカラスが。

「こうやって見るとカラスでっかいなー」

どうしよう、ここに次々大きい鳥がやってきたら。
最後はやはりダチョウだろうか。
とかバカな想像をして眺めていた。

おばさんはしまいには紙袋からビニール袋を取り出し
逆さまにしてぶちまけ始めた。
あたり一面パン屑だらけ。

「どうする、あの紙袋の中にまだパン入ってたら」

ジーっと観察していると
おばさんは紙袋の中からまたパンを取り出した。

あまりのタイミングのよさに笑ってしまった。

こんな平和な光景をボーっと眺めているぼくが
その瞬間、世界中で一番平和にちがいないな。





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