便蛇民の裏庭
DiaryINDEXpastwill


2002年10月16日(水) 揺れてみたりもするのさ

幼稚園へ子供を送り届けてそのまま笹子がうちへやってきた。

笹子といると時間の流れが歪む。
時間だけが妙に早く過ぎていって自分たちだけ取り残されたり
ものすごいスローモーションの中にいたりする。

笹子のコトバはぼくの脳に直結され
感覚として鮮明に伝わる。
画像がはっきりと見える。

二人であーでもないこーでもないあーだこーだと話をしていると電話が鳴った。

息子の担任の先生から息子が給食の時間になって具合が悪くなり
熱を測ったら38度8分なので迎えにきて欲しいという。

普段なら徒歩で迎えに行って歩いて帰宅となるところ
笹子の車で迎えに行って送り届けてもらった。

「うーん、きみは実にラッキーだねぇ、
 今日は笹子が一緒だから車で帰れちゃうんだよ?すごいねぇ」

などと保健室のベッドで寝てる息子に話し掛けるぼくもどうかと思う。

「あらーよかったねーっ、いい時に熱出したねー」

と応じる保健の先生もどうかと思う。



最近学校へ顔を出さないぼくを心配してくれる師匠たち。
久々に顔を出しても
「あのー保健室ってどこでしたっけ?」
とかいってるようじゃ心配は尽きないだろう。

師匠、ぼくは元気です。

でもそれはカラ元気です。
頑張るのやめて力抜いたら一気に抜けちゃいました。

今ぼくは空気の抜けた風船みたいにしわしわで小さくて
ピンと紐を張って空に向かってたはずなのに
地面スレスレまで落ちてゆらゆら漂ってて
今更紐を放されても空へ飛んでいく事もかなわず
そこでじっと、じっと風に揺らされているだけ。
おまけに静電気で埃まみれです。



でもね?

一人じゃないから。
だから大丈夫。

押入れの中で膝抱えて耳塞いで
このまま誰か埋めてくれ!
とか思いません。

人に涙見せるの大嫌いだけど
でも笹子の前ではそれができる。

イイよそのままで。
頑張んなくってイイんだよ。
今までさんざん頑張ったもん。

見て?ぼくこんなにダメだよ?
ダメでダメでどうしようもないよ?

イイイイ!それで十分!




なーんだ、
イイんだコレで。





ダメな自分大好き。
よしよし。イイコイイコ。


便蛇民 |MAIL裏BBSHOME


↑エンピツ投票ボタン
My追加