便蛇民の裏庭
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秋晴れ。 紅葉する山々。 相方の会社の人の家の庭で焼肉。 その家はそこだけいきなり木々に囲まれた自由空間。 愛犬黒ラブくんと戯れながらのんびり過ごす。
酔うと話が延々とリバースする家主。 うんうんと頷きながら同じ話をきく。
長男24歳帰宅。
「まだ24歳だよ、若いよなー」 「あー、でも最近歳の差とか気にならなくなったよ。 スタッフくん23だし、若い子と飲むことも多いし、 それでも普通に会話できるもん」
31歳相方にしてみたら24歳女の子なんぞピチピチギャルに等しいのだろう。 ところでピチピチギャルってなんだろう。
次男17歳帰宅。 反抗期の盛り。 メチャクチャ生意気そうで何もかも気に入らないちゅう顔。 家主を「馬鹿じゃねぇのこの親父」扱い。 去年会ったときには「お父さんお父さん」とかわいらしい息子さんであった。 さすがのぼくにも17歳は無理(何が)
子供自慢の人だったが、みんながそれぞれ大きくなった今、 自慢はチャンピオン犬のお子ちゃま黒ラブくん。 確かに見た目も中身も素晴らしい子だ。 そのおじさんは何処へ行くにも彼をつれて歩く。
人と違って犬は裏切らない。従順だ。 うるせぇよクソジジィ、とかいわない。
「奥さん、雪が降ったらここに大きなカマクラ作るから手伝いにこい!」 「え、ほんと?作る作る!本格的なやつ?わーい!」 「そして焼肉するぞ!」 「チャンチャン焼きもよくない?」 「おー、それいいな!」 「ねぇねぇ、笹子もつれてきてイイ?海に一緒に来てた子」 「おぉ、連れてこい連れてこい!」
盛り上がるアウトドア野郎二人。
「あー、オレはあんまり寒いのはやだなー。 便手伝うならオレは手伝わなくていいよな?」
盛り下げるインドア相方。 雪だるまの作り方もわからん男は手伝わんでよろしい。
「よし!奥さん、正月早々2泊くらいでワカサギ釣りだ!」 「えー!ワカサギ釣りは行きたいけど氷の上で30歳になるのはイヤですー」
どうか誕生日くらいはあたたかく過ごさせておくれ。
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