便蛇民の裏庭
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相方に連れられて猪木と戦いに行く。 ぼくが隣に座ると勝つ、というジンクスも今日は無理。 混んでて並んで空いてる席がない。
どうやったって出そうにない 人が全然いないお店にいって のんびり練習させられる。
アンタは素質があるんだから覚えなさい。
相方はいつのまにかぼくを名前で呼ばなくなっている。
「ねぇねぇ、ココいつも赤いのに白くなってるよ」 「それは高確率なんだよ、オレも初めて見た」
ぼくたちの会話は、いまやスロットのことしかない。 普段からは考えられないくらいに楽しそうな相方。 ぼくは相方と繋がっていたいからスロットを始めたのだろうか?
「ほら、今なら並ぶから、赤7揃えてみろ」 「無理だよ、全然見えないもん」
そういいながら頑張ってみたら、7が揃った。
「よかったなぁ、初めて揃ったな! 来年の今日は7揃えた記念でケーキだな!」
来年の今日。
ぼくはいったいドコにいる? 今と変わらず、相方と暮らしているんだろうか。
猪木を睨みながらそっと泣いた。
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