便蛇民の裏庭
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相方はまた借金を作りそうな勢いで負けている。
「お前の引きの強さを分けてくれ」
しかしぼくが座る台の隣の台ばかり大爆発。 遠くに座っていた相方にご利益なし。
今までは隣に相方が座っていないとできなかった。 今では隣に相方がいなくてもできる。 今までは相方が選んでくれた台に座ってたぼくが 今じゃ自分で台を選んで移動する始末。
疲れたしもう帰るかという時間。 最後の千円札。
で。
闘魂チャンス。
ってなんですか。 もう帰りたいんですけど。
いきなり台がにぎやかになり、 すっ飛んで着て喜ぶ相方。
「この台おれやっていい?」
いいですよぼくどうせ帰る時間だから。 とりあえず家に送ってくださいな。
「いやなんだよ、本当は人が出した台横取りなんて」
いいってば、ぼくは帰りたいんだから。
「オレの運はあんたと結婚できたことで使い果たしたんだよ」
ぼくを家の近所で降ろし そんな言葉を残して去っていく相方の車。
あんたの運はその程度か。
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