Sotto voce
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同県在住の方なら、ひょっとしたらご存知かもしれない。
新聞やTVニュースにも出たから。
7月30日、とある滝で遊泳中の青年が亡くなった。
この知らせを聞き、私は非常にショックだった。
なぜなら彼とは顔見知り、しかも死ぬ前日に会っているから。
彼は取引先の後継ぎ息子。
品物代を払いに行くといつも彼が応対していた。
人のよさそーな穏やかな笑顔の青年。
その日もいつものように領収書を切り、ちょこちょこっと世間話をして。
まさかその24時間後に死んでしまうなんて、誰が想像するよ!?
ちなみに彼、結婚まで考えていた彼女がいた。
その彼女は妹の友達。
妹は友達の彼である青年とよく遊んでいたから
私よりもショックを受けていたし、
何よりもその彼女が心配だ、と
通夜会場から離れようとしない彼女を連れ出し、
夜遅くまで付き合い、家まで送り届けた。
遺影は彼女と最後に遊びに行ったとき、彼女が撮影したもの。
やっぱり彼女が撮ったやつだからいい笑顔だね、と即決。
両家の親公認だったふたり。
皮肉にも亡くなった当日写真をとりに行き、
彼に渡す約束をしてたのが、まさか最後になるなんて。
親戚の多い家に育ったから、身内の死をいくつも見送ってきた。
でも今回のことはいろんな事情や背景が重なって
なぜかとても複雑な悲しみを覚えた。
人の一生、いつどうなるかわからない。
ひょっとしたら私だって明日はこの世にいないかもしれないのだ。
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