Sotto voce
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2004年11月17日(水) 永遠の別れ。

彼に会って別れを告げることが出来たのは、3人。

私もそのうちのひとり。

詩のサークルで彼と関わった人、彼を大好きな人たちは

それこそ日本全国津々浦々にいる。

同じ街に住んでいても、平日の昼間だからこられなかった人もいる。

だから、会ってお別れを言えた私は、幸せなのかもしれない。



なのに。


お別れのとき、顔を見たら今にも起き上がってきそうで

でももちろん目を覚ますことなどなくて。

長く患った末に亡くなったわけではないから、

姿形は最後にあったときとそんなに変わらない。

会うまでは、顔を見るまでは彼の死を現実として受け入れられなかった。

仲間への連絡や花の手配などでばたばたとしてて考える余裕もなかった。



彼を見送ったあと、張り詰めていたものがぷつりと切れた。

葬儀にいけなかった人のために今日の報告をしないと・・・って思う。

でも、葬儀のときのことを考えれば考えるほど涙が出てきて

こころにぽっかりと穴があいて、どうしようもない脱力感。

みんなに悪いとは思いつつも、彼の死出の旅を見送ったときのことを

何を書いても客観的に綴れない・・・。


安積 紗月 |MAILHomePage

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