赤い半月が照らす暗闇の中を手を引かれて歩くまだ目が慣れない闇の中急に解かれた手を探せず立ち尽くす背後から抱きしめられる君の腕が私の自由を奪う首筋を肩を背中を君の熱い唇が這うふたりを隔てる薄い布越しに君の鼓動が伝わる誰も見ていない暗闇の中の逢瀬時と回数を重ねるごとに抗う力さえもなくす堕ちてゆく引き返せない止められない逃げ出せない…もう、戻れない。