Sotto voce
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2005年08月27日(土) 暗闇の中、手を引かれ。

赤い半月が照らす

暗闇の中を手を引かれて歩く

まだ目が慣れない闇の中

急に解かれた手を探せず立ち尽くす


背後から抱きしめられる

君の腕が私の自由を奪う

首筋を肩を背中を君の熱い唇が這う

ふたりを隔てる薄い布越しに

君の鼓動が伝わる


誰も見ていない

暗闇の中の逢瀬

時と回数を重ねるごとに

抗う力さえもなくす


堕ちてゆく

引き返せない

止められない

逃げ出せない




…もう、戻れない。


安積 紗月 |MAILHomePage

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