Sotto voce
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2007年11月06日(火) 独白。

『人は生きてく中で
たくさんの出会い、別れを繰り返しながら年を重ねてゆく…
別れは前に進むためのターニングポイントだと信じたい。

でも大切な人であればあるほど、
遠く離れても、永久に会えなくても
その存在は心の中からいつまでも消えない。

私にもそういう人がいる。
どんなに憎もうとしてもできない人
忘れたくても記憶から消せない人
あいたいのに、この地上では二度と会えない人。

全て「なかったこと」にしてしまえれば楽なのに
それすらさせてくれないほど愛しき存在。

そして、私も誰かからそう思われる存在になりたい。』


某SNSで出会った、大切な人を突然亡くした友人の日記に、
私が寄せたコメント。


…他人にはそう言う言葉をかけられるのに
なぜか自分にはそう言い聞かせられない。
こんな言葉を他人に寄せる自分がなぜか嘘くさく思えて仕方ない。


こんな言葉を綴る私が、何故あれほど愛した、大切な人の心を
何か言えば言うほど硬く硬く凍りつかせることができるのだろう。


そして、そのコメントを読める立場にあるあの人も、
こんな言葉を綴る私を偽善者だと哂うだろうか。


こんな自分が、離れてもなお誰かの心に強く刻み付けられるほどの
人間でありたいと願うのは間違いだろうか?



私は、心のない人間なのか。


安積 紗月 |MAILHomePage

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