Sotto voce
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『人は生きてく中で たくさんの出会い、別れを繰り返しながら年を重ねてゆく… 別れは前に進むためのターニングポイントだと信じたい。
でも大切な人であればあるほど、 遠く離れても、永久に会えなくても その存在は心の中からいつまでも消えない。
私にもそういう人がいる。 どんなに憎もうとしてもできない人 忘れたくても記憶から消せない人 あいたいのに、この地上では二度と会えない人。
全て「なかったこと」にしてしまえれば楽なのに それすらさせてくれないほど愛しき存在。
そして、私も誰かからそう思われる存在になりたい。』
某SNSで出会った、大切な人を突然亡くした友人の日記に、 私が寄せたコメント。
…他人にはそう言う言葉をかけられるのに なぜか自分にはそう言い聞かせられない。 こんな言葉を他人に寄せる自分がなぜか嘘くさく思えて仕方ない。
こんな言葉を綴る私が、何故あれほど愛した、大切な人の心を 何か言えば言うほど硬く硬く凍りつかせることができるのだろう。
そして、そのコメントを読める立場にあるあの人も、 こんな言葉を綴る私を偽善者だと哂うだろうか。
こんな自分が、離れてもなお誰かの心に強く刻み付けられるほどの 人間でありたいと願うのは間違いだろうか?
私は、心のない人間なのか。
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