Sotto voce
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2007年11月09日(金) 何も知らないままで。

私の思考の中に
私の作品の中に
私の生活の中に
それぞれの一部にあの人がいた、12年。

ふとしたことで見つけ出した、
形に残る、私たちの12年の軌跡。
時間を忘れ、それを追いかけた。

初見のときは知らなかった、気付かずにいた
それぞれが抱えていた事情、思い。
知りたくないことまで知りすぎてしまった今、
綴られた言葉たちを見るたびに
その時々の事情が、その想いが反映されて
笑ったり、泣いたり、ため息ついたりの繰り返し。

何も知らないほうがよかったのかな
私たちは、会わないほうがよかったのかな
こんなに長い時間関わってきて
最後の2年はあまりにも距離が近づきすぎて。


突然訪れた『終わり』に心も身体もついていけない。


どんなに憎もうとしても
思い出すのは笑顔のあの人で
忘れ去ろうとしても消えないのは
二人でバカなこと言って笑いあってたあの日々で


何も知らないままでいたほうがよかった
流れてきた時間の中にそれぞれが存在した日々を
振り返れば振り返るほど様々な事情が
前に進もうとする私の歩む道をさりげなく邪魔している。


安積 紗月 |MAILHomePage

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