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今日、懐かしい場所で友人に会った。 「きっと素敵な空間なんだろうなぁ」 いつも下から眺めては通り過ぎるだけだっ た、駅構内の中2階にあるスターバックス。 いつしかそこで、「未来の王子様と待ち合 わせをするんだわ」なんて夢を見ていた。 友人が仕事を終えるのを待つ間。 今日こそはと期待に胸を膨らませ、下見を 兼ねてスターバックスへの階段をあがる。 「なんじゃこれ・・・」 空想にふける暇があったら、「直ちに行動 に移し、事実確認をせよ」ということだ。 偶然、明日もまたこの場所で人に会う。 だがもう二度とスターバックスを見上げる ことはないだろう。 そんなことを考えながら、小さな間違いに 気がついた私は、小さな夢を失くし、店内 をぐるりと見渡すと、ゆっくり階段を下りた。 それでも― 例え目の前の「現実」が、自分の求めてい たものとは違っても、そこに「本質」が見え たことを、良しとしたい。 心に描く「イメージ」、「想像力」を、大切に していこう。 どんな夢も、見ているだけじゃ前に進めな い。たくさん失敗をして、広く存在する「現 実」から、学んでいくことがきっと大切。 そのうち、「思い通り」に夢を叶える日が、 やって来るかもしれないのだから。 もしいつか途方に暮れることがあっても― どんな「現実」も、その時、その場所に自 分が生きていた「真実」だけは永遠に残る。 決して消えることはないんだ。 懐かしい場所での、懐かしい友人との再 会が、それに気づかせてくれた。
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