nomiの思考

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1分間小説「心に花を」
2004年06月12日(土)

寛は、正義感が強く、世界の平和を心から
願う男の子。高校のテニス部の夏合宿で、
山中湖に来ている。寛にとって、1週間の夏
合宿は、思った以上に長かった。

なぜなら、1年生の寛は、「優等生」というた
だそれだけの理由で、先輩達に疎まれてい
たから。それでも寛は黙って耐えた。「憎し
みは憎しみしか生まない」のだと。

           ◇

炎天下の中、ハードな練習が続いた。3年
生の先輩に名前を呼ばれたものが、交代
で水を飲みに行っている。だが、いつまで
待っても、寛には休憩時間がやってこない。
すると、休憩から戻ったばかりの2年生の
先輩が、突然、寛の目の前で倒れた。

「大丈夫ですか」

寛は、先輩をかついで日陰へ連れていくと、
再び練習に戻っていった。

その一部始終をみていた1年生の古生が、
今にも倒れそうな寛に近づき耳元でこう囁
いた。

「お前が倒れたら俺がかついでやる。さっ
きお前があいつにやったみたいに」

           ◇

黙々と練習を続ける寛の姿に、古生は「忍
耐に咲く花」というものをみたような気がし
た。





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